三陸海岸の光と影に何を思う「盛岡~宮古~小本」

「花巻→北上→横手→角館→田沢湖→八幡平→田代平高原→盛岡」と走ってきた東北遠征ファイナルですが、四日目は「今だからこそ避けて通れない」と思ってしまった地区を訪問します。車で訪れることは簡単ですが、自転車という速度で目の前の光景を見ること、そして三陸鉄道の列車に乗ることは車を使った観光とは違う印象を持つはずです。

花巻空港~横手 103.8km(514m/550m)
横手~八幡平 135.6km(2290m/1763m)
八幡平~盛岡 129.3km(1516m/1999m)
盛岡~小本 133.7km(1344m/1418m)
小本~八戸 132.6km(1454m/1447m)
苫小牧~北広島 79.8km(388m/378m)

合計 714.8km(7506m/7555m)

遠征四日目


自転車旅において「朝食」は重要です。昨日は途中でエネルギー切れになりかけていたため、今朝はいつも通りに朝食バイキングでガッツリ補給しておきます。

7時20分、宿を出発。


まずは「盛岡城跡」に立ち寄り、国盗りゲームの岩手県をクリア。これで47都道府県コンプリートです。


日本100名城に選定されている「盛岡城跡」ですが、あくまでも「盛岡城跡公園」ですので、石垣くらいしか城の面影はありません。その石垣も解体・復元されたものが多いようですので、歴史的な価値という点ではイマイチかもしれません。


気を取り直して「盛岡八幡宮」を参拝しますが、ここの神主さんの車はベンツなんですね。


「厄難封じのひょうたん」。「ひょうたん」に悪い物を封じ込めて神社に置いて帰るらしいです。


大国・恵比寿様


願掛け絵馬が両側に掛けられた「通りゃんせ」。

通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ


さて、宮古市を目指して山越えをしますが、あまりにも道路が綺麗で拍子抜けです。周りをよく見ると左に旧道らしきものがあるので、こちらはバイパスなのでしょうか。


上り始めて2時間、ようやく峠に到着。もう膝が限界です。


区界峠を越えると宮古市まで約70kmもひたすら緩やかに下りますが、なぜか向かい風で疲れます。さらにこのような景色が延々と続くため精神的にも疲れてきます。


道の駅「やまびこ館」で塩焼きそばをいただきましたが、宮古市に向かうと思われる観光客で駐車場がいっぱいです。


ここが「浄土ヶ浜」。

浄土ヶ浜の地名は、天和年間(1681から1684)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われています。
浄土ヶ浜 | 宮古旅手帳

この世に極楽浄土の景色を知る者はいないので、地名の由来はどうでも良いのですが、特徴的な風景であることは間違いありません。


ボランティアのおじさんに撮ってもらいました。


津波の被害が大きかった宮古市ですが、観光客でとても賑わっています。盛岡市と宮古市を結ぶ道路は観光客の車の往来が非常に多く、ここだけを見ると復興がかなり進んでいるかのように感じてしまいます。


宮古市内の宿に荷物を預けて、もう少し北上します。写真は三陸鉄道北リアス線の田老駅。偶然にもレトロ列車「さんりくしおさい」が停車しています。

過去に何度も津波の被害を受けてきた田老町は、総延長2.5kmにも及ぶ高さ10mの防潮堤を建設して、安全な町作りを進めてきましたが、東日本大震災の津波はその防波堤も破壊して田老町は壊滅的な被害を受けました。国道45号から海側を見ると“現実”を思い知らされ、仮設で営業を続けているコンビニが印象に残ります。


2014年3月9日放送の『サンデーモーニングSP 東日本大震災から3年 “いま わかったこと”』は田老町から中継。

番組の内容についてはこちらを参照
価格.com – 「サンデーモーニング」 2014年3月9日(日)放送内容

この番組を見たことで「自分の目で見なければ」と強く思ったわけです。


3.11の遺品「たろう観光ホテル」。津波がホテルの3階まで達したことが分かります。しばらくすると、私と同じように現実を見に来たと思われるシニアさんが現れ、私と同じようにホテルを見上げていると、ホテルの敷地内から見知らぬ人が近づいてきます。たぶん震災をことを説明してくれるのだとは思うのですが、いろいろ説明されても「大変でしたね」と当たり障りのない返事しかできないので、さりげなく離脱。


明日のために、もう少し北上して小本駅から三陸鉄道北リアス線で宮古駅まで戻ります。鉄道むすめの「釜石まな」と「久慈ありす」。


久慈へ向かう列車


こちらは宮古へ向かう列車。どちらも大勢の観光客が乗車しています。仮に観光目的でも三陸鉄道を使うことは復興支援に繋がりますので、自家用車よりも鉄道を使いましょう。今回の遠征において「三陸鉄道に乗車する」も目的のひとつです。


三陸鉄道の車内でドラマ「あまちゃん」のシーンを思い出しながら宮古に戻ってきました。このような応援ボードが宮古駅に設置されています。


宮古駅周辺を散策。


晩御飯は三陸産の三色丼(いか、いくら、めかぶ)をいただきます。


二日目に痛めた膝がさらに悪化したため、ドラッグストアで仕入れてきた品々。




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