60歳から65歳の人が対象になる制度が頻繁に変わるため最新情報を知っておくことは大切ですので、「そろそろ定年」という人向けの書籍とかムック本をあれこれ買い漁りました。そしてどうすればお得なのかも一通り知ることができましたが、どうも触れてはいけないことを隠して良い話ばかり解説しているものが多いです。気になる点はネットで検索してみましたが、そのものズバリの答えが見つかりません。あえて分かりにくいようにしていると思えてきます。もともと詳しい人ならあっちこっちに分散されている情報を繋ぎ合わせて答え合わせができるのかもしれませんが、知りたい人には答えに辿り着きません。仕方なく、税金専門の書籍、年金専門の書籍を買ってみましたが、「年金に関する税金」の答えがありません。
さて、投資関連本を大量に読んできたことで、「誰でも理解できるムック本とか書籍」ではなく、難しそうな書籍にも抵抗感がなくなってきました。
そこで、ちょっと難しいかもと思えた書籍をポチしました。
定年後ずっと困らないお金の話 会社も役所も銀行もまともに教えてくれない (著)頼藤太希
定年前後の50代~60代は、間違えると大損する「お金との付き合い」がいっぱい!
どうする? どうなる? これから定年を迎える世代、
すでに定年を迎えている世代に必須なお金の対策を徹底ガイド!
第1章 50代の決断が老後のお金に直結する
第2章 「退職金と年金」で絶対損しない方法
第3章 定年後の人生のための賢い選択
第4章 65歳からの資産寿命を延ばす「正解」
読み終えた結論は、「文字数が多い、ページ数が多い書籍を読みなれているなら、この書籍を買うだけでOK」です。もちろん読書ターゲットは「もうすぐ定年になる人」ですが、「あと10年で定年か」という人も後から慌てないためにも読んでおくと、きっと定年後に得します。
「第1章」と「第2章」はこの手の書籍には必須な情報ですので、既に理解済みの事柄が多いと思います。「第3章」は少し難易度が高い書籍に書かれていますが、「業務委託契約」と「法人化」は新情報です。何も考えずにサラリーマンをやってきて、そのまま再雇用という楽な選択肢を選ぶ人が多そうですが、自分の仕事を真剣に取り組むなら違う選択肢もあるという提案です。
今まで分からなかったことは「第4章」に書かれていました。それは税金です。「給与所得+公的年金」の解説なら「そろそろ定年」という人向けのムック本に掲載されていますが、「公的年金+α」がややこしいです。個人年金に関しては自力で調べましたが、「iDeCo」に関しては触れてはいけないのかあえて記述していない書籍が多いのですが、この「定年後ずっと困らないお金の話」にはキッチリ書かれています。「掛け金は全額控除、運用益も無税、受け取る時も無税」と思い込んでいる人が大多数だと思います。私もそう思っていました。ところがそうではないことが書かれています、さらに受け取る度に手数料を取られることを知っている人がどれだけいるのでしょうか。
「iDeCo」の掛け金は全額控除ですので、ぐるっと回って将来受け取る厚生年金の額が減ります。得するのは企業側です。負担金が少し減るわけですから。ここまでなら理解している人もいるかもしれません。ところが「受け取る時も無税」がグレーなのです。これは、退職金を年金代わりに分割で貰う場合と同じワナがあります。この書籍を読んで「iDeCoおまえもか!!」となったわけですが、「iDeCo」に関しては、幸か不幸か私には全くメリットがなかったのでやっていません。
えっ、どういうこと?と気になる人はこの書籍を読みましょう。それから50歳過ぎて、まだこの手の書籍を読んだことがない人も慌ててあれこれ読もうと思わず、この書籍を読むだけで十分です。定年間際の人向けの書籍の完全版です。