新聞広告につられて購入した書籍ですが山積みせずに届いてすぐに読みました。
「老後のためには投資が必要」なんて大間違い。「何に投資すれば?」と窓口で訊くなんて愚の骨頂。銀行も、生命保険会社も証券会社も、いま生き残りをかけて私たちのお金を狙っている。個人年金、純金積立、マンション投資、毎月分配型投資信託……あらゆる投資商品でカモの争奪戦を繰り広げているのだ。2018年、20年に高い確率で到来する大不況にどう立ち向かえばいいか。リスクと不安を抱えないための資産防衛術。
第1章 あなたは、騙されていませんか?
第2章 日銀の「マイナス金利」が、家計の資産を破壊する
第3章 こんなクズ商品には手を出すな
第4章 なぜ「個人年金」はダメか
第5章 投資の「常識」を疑おう
最終結論――「投資をしなくては」という呪縛を解きなさい
一般庶民が飛びつきそうな「投資」に関することを幅広く取り扱っているため全222頁もある書籍ですが、さくさくと読み進めることができます。そこそこ興味を持って調べたことがある事柄が多いこともありますが、改めてデメリットを強調してもらえて「やっぱりね」と妙に納得させられますが、この書籍で言いたいことはシンプルに「他人に頼るような素人は何もするな」に尽きます。この先どうなるのか分からないので金を減らさない「タンス預金」が良いが、防犯上のの問題があるのでとりあえず、郵貯か銀行に預けておいて、つまらない勧誘があっても全て無視しろということです。
個人的には元本が保証されていて、定期預金より利率が良い「個人年金」を使っていますが、それは60歳になるまで10年を切っているからです。10年後までに金利が劇的に上昇するとは思えないため「個人年金」もありですが、20年後、30年後はどうなるのか誰にも分かりません。よって、引き出すことができない「個人年金」は「もう少しで定年」という人が対象です。
「投資なんか、おやめなさい (新潮新書)」は「銀行に預けても金利が殆どつかないのでどうしようか」と悩んでいる小金持ちの一般庶民に超お勧めの一冊です。金持ちならこの書籍に取り上げられている「投資」など見向きもしないかもしれません。