新潟市から秋田市の区間は快適&苦行の旅路

2013年9月4日~5日

ブロンプトンの遠征「東北編」もいよいよ秋田県と青森県に突入します。秋田市から弘前市までの区間には、今回の遠征の目玉の「男鹿半島」と「白神山地」がありますが、繋ぎの位置づけになってしまう新潟市から秋田市の区間が過酷な自転車旅になってしまうとは、予想外のことでした。

東北遠征
20130904新潟空港~鶴岡
20130905鶴岡~秋田
20130906秋田~能代
20130907能代~弘前
20130908弘前~青森空港

初日

新潟空港を利用する場合はANAとFDAを使うことができますが、前回の新潟空港からの帰路にFDAを使ったため、今回の新潟空港へのフライトにもFDAを使うことにしました。

新安城駅から名古屋駅まで名鉄で移動して、名鉄名古屋駅前からは小牧空港まで空港バスで移動します。名古屋駅から小牧空港へ向かう場合は、短時間で行くことができるため効率が良いです。その代わり、空港から戻る時は2つの路線とも時間が掛かります。

7時5分、チェックイン完了。小牧空港はセントレアとは違って、のどかな雰囲気がするので気に入っています。


快晴の新潟空港、9時25分スタート。「今回の遠征も幸先調子良いなぁ」と思ったのもつかの間。。。


なんと走り始めて4.5kmで前輪がハデにパンクしました。ホイールを外さずにチューブを取り出してチェックしてみると、ザックリとチューブが切れていたので交換作業が必要です。このようなパンクの場合はシーラントが役に立たず、逆にドボドボと切れ目からシーラントが噴き出すので厄介です。

いきなり原因不明のバンクをすることがあるため、往路の公共交通機関に乗り込むまでは非常に不安感があり、乗り場までは家族に送ってもらうことにしています。

さて遠征初日は、新潟空港から鶴岡までひたすら北上するだけという退屈な走行区間となっています。「日本一周」の場合は端折ることができないため、「単なる繋ぎの区間」があるのは仕方がありません。


途中には、このようなちょっと見た目が怖い、巨大なお地蔵さんが(実は親鸞聖人像)。。。後日調べてみたところ「越後の里親鸞聖人総合会館 西方の湯」という日帰り温泉施設だったようです。「探偵ナイトスクープ」に取り上げられたネタ的な施設らしい。

遠征の時くらいグルメを楽しみたいところですが、パンク修理のタイムロスのため余裕がなくなり、仕方なくコンビニで補給。さらに午後からは向かい風のため、速度が15~18km/hしか出なく、タイムロスが増すばかりです。


今回も偶然にお祭りに遭遇。


新潟の柏崎市から、このような快適な道路がひたすら続きます。国道352号、国道402号、国道113号、国道345号、国道7号のルートは、ロードバイクなら気持ちよくどこまでも走りたくなるような快走路です。


15時15分、ようやく山形県に突入。


ひたすら走るのにも飽き来たので「念珠関址(ねんじゅぜきあと)」で小休憩。「昭和43年の発掘調査により古代鼠ヶ関址の存在が確認されたため、この地の関所を近世念珠関址と呼んでいます。」ということで、もともとはこの場所には関所は無かったようです。


ここから眺める夕陽が美しいらしい「眺望の波渡崎」。


ひたすら走ってようやく到着「鶴ヶ岡城跡」。一通り散策してみても、城跡といっても城の面影はありません。「鶴ヶ岡城址」の石碑が唯一の証拠品。


なぜならば、鶴ケ岡城本丸跡に「荘内神社」が建てられているのです。


雨予報を奇跡的にひっくり返した晴天のサイクリングでしたが、今日は疲労度が高すぎて何もする気になれないため、コンビニ飯でオシマイです。

二日目


羽黒山散策のため5時起きで6時頃スタートですが、その前に少しばかり散策タイム。「内川舟下り 橋ものがたり」の名のごとく橋を見ながらの散歩コースが用意されています。


芭蕉がここから船を使って酒田へ向かったと言われている「奥の細道内川乗船地跡」。


7時10分、「羽黒山」の入り口に到着。


芭蕉が訪れた場所は全てが「記念の場」となるようで「奥の細道芭蕉翁来訪の地」。


神秘的な雰囲気がする「羽黒山のスギ並木」。


山の中にひっそりと佇む姿に何かしらのオーラを感じる「羽黒山の五重の塔」。ここで引き返す観光客が多いようですが、先に進みます。


芭蕉塚『涼しさやほの三か月の羽黒山』。


ひたすら歩きます。


8時10分、ようやく「出羽三山神社」に到着。


ここにも芭蕉さんが。境内を一通りに散策した後、上ってきた道をひたすら下るのですが、膝とふくらはぎが痛みます。


羽黒山ハイキングに2時間も要してしまったことで時間の余裕がなくなりました。映画やドラマのロケ地で有名な酒田の市内観光をバッサリカットして秋田市へ向かいます。もちろん鳥海山ヒルクライムを楽しむ時間も元気もありません。


「十六羅漢岩」。よく壊れずに残っているものだと感心します。

十六羅漢とは、お釈迦様の死後、弥勒(みろく)仏が出現するまで正しい教えを託された16人の修行者で、仏教の布教に努めた尊者のことです。羅漢を供養することで、ご利益として仏教が盛んになり、多くの人々が幸福になり、災害から免れると言われています。
未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選「十六羅漢岩」


12時10分、ついに“未踏の地”秋田県に突入。今回は妙に感動します。


12時30分、三崎峠の寂れた大衆食堂で「もつ煮定食」をいただきました。入店するには勇気はいりましたが、建物はボロでも味は良いお店でした。


1日中向かい風でペース上がらず、後半の観光ポイントも大幅にカットして秋田市内へ直行。


16時、気分転換でソフトクリーム。


へえ~、日本初のロケット打ち上げ場所なのか。写真は秋田県道川海岸にある「日本ロケット発祥記念之碑」。


秋田市では季節外れの蓮の花が咲いています。その上、夕方に蓮の花が開いているのも珍しいです。


秋田市の久保田城跡。


本日も雨に降られることなくゴールしましたが、一日中向かい風だったこともあり非常に疲れました。とても出掛ける気にならないためコンビニ飯。



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