2013年9月6日~8日
昔から「いつかは訪れたい」と思い描いていた場所には「ブロンプトンの旅」を機会に行くことができるようになりました。今回の東北遠征の後半に控えている「男鹿半島」と「白神山地」も「いつかは訪れたい」に含まれる期待度が高い立ち寄りポイントです。
20130904新潟空港~鶴岡
20130905鶴岡~秋田
20130906秋田~能代
20130907能代~弘前
20130908弘前~青森空港
三日目
遠征三日目の朝、久しぶりにまともな食事のような気がします。タイトなスケジュールを組むと心身ともに疲れてしまい、グルメを楽しむ余裕がなくなってしまう点は今回の遠征の反省材料といえます。
7時45分ごろに宿を出発。
奈良時代に建てられた秋田城は地味ですが、なんとなく「奈良時代」という雰囲気がするところが他の城跡とは違う良さでしょうか。
8世紀当時の中央政府は、東北地方の蝦夷軍事的制圧を積極的に進めており、日本海側では、708年(和銅元年)に出羽郡をたて、712年(和銅5年)出羽国へ昇格させた。この前後、出羽経営の軍事・行政拠点として出羽柵(でわのき)という城柵が現在の庄内地方(山形県)に置かれた。その後、中央政府の勢力圏が北進したことに伴い、733年(天平5年)12月26日、出羽柵は秋田村高清水岡(現在の秋田県秋田市)へ移設された(続日本紀)。これが秋田城の前身である。
wikipedia
男鹿半島を目指して北上すると、このような道を発見。設置されている案内板を見ると、この「秋田男鹿自転車道」を使えば秋田市から男鹿市まで安全&快適に走ることができるようです。路面状態も景色も良いため期待を込めて秋田男鹿自転車道を走りだしますが。。。
なんと1.5kmほどでバリケードで封鎖されています。この先がどのような状況なのかの説明もなく、迂回方法もありません。仕方なく戻り一般道を走ります。
男鹿半島が近づいてくる。特別な思い入れは無いのに、ワクワクします。何故なんでしょう。
「鞍掛沼公園」で小休憩タイム。「新奥の細道 緑と神話のみち」と書かれた看板があったため、少し散策してみることにしました。
「緑と神話のみち」というのは、「県果樹試験場前バス停~鞍掛沼公園~江川海岸~国道101号~東湖八坂神社~防潮水門~天王橋バス停」の10.7kmのハイキングコースのようです。秋田県内にはこのようなハイキングコースが50もあり、それぞれに名前がついているようです。参考:東北自然歩道 秋田県
「なんだか高千穂みたい」と思ったのは私だけでしょうか。
秋田米を食べると秋田美人になるらしい。JA秋田のキャッチコピーは「美人を育てる秋田米」のようですね。看板も設置されています。
この「なまはげ」を見ると、「うわっ秋田!」という感じがします。一番「秋田らしい」光景といえるかも。
道沿いにさりげなく設置されている「なまはげ神社」。
今日は風が無い晴天日。のどかなサイクリングを楽しんでいます。なぜか苦行になることが多い「ブロンプトンの旅」ですが、たまにはこのようなサイクリングも必要です。
男鹿半島にもゴジラ岩があるのですが、なんだか微妙。設置されている看板によると、どうやら夕陽のシルエットで見るのがお勧めらしいです。
半島にはアップダウンがもれなくついてきますが、男鹿半島も急坂の連続です。
急坂のアップダウンを乗り越え、「男鹿水族館GAO レストランフルット」で昼食タイム。男鹿の「ハタハタしょっつる」を使った「男鹿しょっつる焼きそば(大盛りで1100円)」をいただきました。価格はちょっと高めですが、思いのほか美味しくてお替わりしたいのをぐっと我慢。
ようやく「入道崎」に訪れることができました。ブロンプトンの旅を始めていなければ、「いつかは」と思いながらも訪問する機会は一生無かったかもしれません。
日本海らしい景色。
北緯40度のモニュメントから続く石のオブジェ。
快適な道路。本日の宿まで、あと40km。実は既に腹ペコです。
秋田らしい田園風景が続きます。
17時30分ごろに宿に到着。ところが、楽しみにしていた宿のレストランが休みとは。秋田らしいグルメを探して宿周辺を散策しても、それっぽい食事処は見つからず残念。
チャーハンの大盛+牛肉の四川風煮込み。大盛のチャーハン、予想以上の大盛で間違いなく二人分あります。そして四川風煮込みの辛さに滝汗状態。この量と辛さの闘いに勝てるのか? (もちろん完食)
男鹿半島はアップダウンの連続で、荷物が重いブロンプトンではちょっと大変でしたが、ブロンプトンの観光サイクリングらしい一日でした。
四日目
今日は白神ハイキングのため、6時10分ごろに宿を出発。
ひたすら北上して。。。7時10分、青森県に突入。
青森県に入ると秋田県とは違う海岸の風景が現れました。少し北上するだけで風景が結構変わるものです。
本日のメインイベント、白神ハイキング。
実は、今回の遠征のメインイベントが世界遺産の「白神山地」というわけです。といっても入門編の「十二湖」のさらに体験版のような個所をちょこっと散策するだけですので、「白神山地」を思う存分体感するというわけではありません。本来なら「白神山地」だけで2、3日必要です。
こっこれは!この「青い池」の神秘さに感動です。
ここは一見の価値はあります。ホント訪れて良かったと思います。
「行合崎」からの景色を見ると秋田県の海岸とは随分違うことが分かります。
道の駅「ふかうら」で昼食タイム。海鮮たたき丼+塩ラーメン。
青森県の「千畳敷海岸」。
「津軽藩の殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催した」ことから「千畳敷」と呼ばれるようになった海岸だそうです。
焼きイカ通りとよばれているこの地区には、焼きイカ店が9軒並んでいます。
その中から、NHKの全国放送で取り上げられたことがある「いかやの由利」を選択。建物の海側にテラス(休憩スペース)が用意されているため、景色を眺めながら焼イカをいただきます。
ここから本日のゴールの弘前までのルートは、走りながら「なるべく上りが無い」ことをナビで何度も検索して走ります。
右手に「岩木山」を見ながら走ります。岩木山の標高は1625mもあり、遮るものがないため、弘前市内に入るまで岩木山を見ることができます。
青森らしく「りんご農園」。
本日のラストの「弘前城」に到着。桜で有名な弘前城には桜の時期に再訪したいものですが、桜の開花時期は前後にずれるため、3か月前に遠征スケジュールを組むのは博打になります。今年の4月の遠征では、会津若松と米沢の桜が咲いていなかっただけに。。。
17時50分ごろに宿に到着。今日も天気予報をくつがえした快適なサイクリングでした。宿で風呂に入った後、グルメを求めて弘前市内を散策。ところが、居酒屋、寿司屋、ラーメン屋しか見つかりません。食事処を探して45分、疲れました。
諦めて「ラーメン屋」に入ったら「何でも屋」のような雰囲気の店だったため、晩御飯は控えめに海鮮丼にしておきました。
遠征最終日は弘前市内から青森空港までの短い区間を走るだけです。
五日目
朝食バイキングの品数が少ないのでパンを追加したところ、なんとそのパンが美味すぎて朝から腹いっぱいです。
7時35分ごろに宿を出発して、時間に余裕があるため弘前市内を散策します。有料の観光施設は9時からの営業のため、残念ながら外観だけチェックして素通り。。
「りんご色のまち弘前」のポスト。
吉野町緑地公園の「メモリアルドッグ」。
最勝院五重塔。
この後もお寺がたくさん並んでいる地区や武家屋敷の地区をブロンプトンでまったりとポタリング。時間調整が終わったところで青森空港を目指して進みますが、まだ立ち寄りポイントはあります。
ドラえもん列車?
田舎館村の「田んぼアート」。すばらしい!!
実は、「第1田んぼアート(田舎館村展望台)」と「第2田んぼアート(弥生の里展望所)」に分かれていることを知らなかったため、急いで来た道を戻ります。
道の駅「いなかだて」のところにあるのが「第2田んぼアート」で、ちょっと分かりにくい場所にあるのが「第1田んぼアート」のようです。「第1田んぼアート」がメイン会場なのか、入場待ちの長蛇の列ができていて時間が気になります。
田舎館村展望台からの眺め。こちらもすばらしい!!
江戸時代の雰囲気をそのまま残している「中町こみせ通り」。ゆっくり散策したいところですが、「田んぼアート」で時間を使ってしまったため先を急ぎます。
11時、ついにゴール! 今回は荒天が予想されましたが、5日間とも雨に降られなかったのは、まさにミラクルでした。
12時20分のフライトで小牧空港へ戻り、暗くなる前に帰宅。
今回の東北遠征は 138.1km(610m)、150.4km(724m)、132.3km(1,047m)、155.9km(1,077m)、46.2km(283m)。合計622.9km(3,741m)でした。
交通費 : 23,820円
宿泊費 : 18,100円
観光 : 300円
土産 : 1,727円
食事、おやつ、ドリンク : 11,014円
合計 : 54,961円
費用が安く済んだ要因としては、行楽シーズンの谷間ということでフライト代金が安かったこと、区間距離の都合で素泊まりが2泊、朝食のみが2泊だったこと、1泊目と2泊目の夕食がコンビニ飯で済ましたことがあげられます。オンシーズンにグルメも楽しむと今回の1.5倍くらいの費用になります。