もう一つの「全日本」

日本チームの頑張りでWカップ女子バレーは大いに盛り上がっています。もう一つの「全日本」の方は盛り上がるようで盛り上がらずに全勝でオリンピック出場権を手に入れました。もちろん“野球”のことです。

あくまでも私の主観での野球の日本代表チームを評価すると「全勝して当たり前のチーム編成だから騒ぐほどのことでもない」でしょうか。

良い投手を揃えるのは当然のことでしょうが、ポイントは攻撃側つまり打者の顔ぶれにあります。打順それぞれに役割があって、それに適した人が配置されるのが「チーム」であるわけです。しかし、オリンピック地区予選向けの臨時のチームゆえに「最適」を作ることは不可能。ならばどうするのか。そこで「3 番タイプを揃える」という秘策をとり「どこからでも手堅い攻撃ができる」編成にしたというわけです。

「ほぼ全員が3番タイプ」なら非常に手堅い攻撃ができ、作戦も非常にシンプルだから監督もコーチも悩む事は何もありません。調子が良い選手を3~5番に据えればいいだけ。

先頭打者はとにかく塁に出る事だけを考える
次の打者は進塁打だけを考える
3人目はとにかくランナーをホームへ帰すことだけを考える

1番から9番まで、誰から始まろうが同じ作戦で良い。9人全てが優秀な選手ならば勝って当たり前です。

さてオリンピック本戦へ向けての日本代表チーム作り、いったいどうなるのでしょうか。

日本の場合はプロ野球のペナントレースを優先させるために、「優秀な選手」をどれだけのチームがオリンピックのために貸し出してくれるのでしょうか。


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