会社のエライ人たちは「どのような状況になってもリストラはしない」と言い続けてきた。実はそれは社員の事を考えての発言なのか非常に疑問を感じるようになった。最近の人事異動があまりにも酷いので、ますます疑惑は深まるばかり。
大企業とか有名な企業ならば「リストラ」をすることで利益の確保、経営の安定(スリム化)、体質改善などを世間にアピールでき、銀行関係からの評価も上がるだろう。しかし、田舎の中小企業が「リストラ」を敢行したとなると「あそこはそろそろ危ない」と世間に思われてしまうかもしれない。悪い評判が広まれば融資どころか返済を強要されるかもしれない。「中小企業は銀行に潰される」これはムリな返済を銀行が要求するからである。
そこで「リストラ」を悟られないために姑息な手段をとるわけだ。社員が自発的に辞めるように仕向けるのである。しかし「仕向けた」ことがバレるのも会社にとっては都合が悪い。そのためにいろんな口実を作って人事異動を敢行するのである。仕事にやりがいを求めている社員ならば、その異動によって間違いなく辞める決心をする。辞めない社員は「金さえ貰えれば何でもいい」というタイプである。結果的に影でコソコソと姑息な方法で人減らしをすることで、体質改善どころか改悪しているのである。
先日、B氏は上司から「ちょっといい?」と小部屋へ連れ込まれた。その人の「ちょっといい?」は良くない話をする時の合図である。時期的に考えても「悪い話」に決まっている。翌日、B氏に「どんな話だった?」と確認すると、やはり「悪い話」であった。
いよいよリストラが身近なものになったと感じた今日この頃である。