猫と神の島「久高島」を歩く

久高島へ渡るためには「安座真港(あざまこう)」からフェリーまたは高速船に乗る必要があります。小さい島の場合、船の便数が少ないことが多いのですが、久高島の場合は往復とも6便あるため、島での行動スケジュールをキッチリ組まなくても何とかなります。


久高島フェリー 定期航路(定期船)久高海運

那覇市内から安座真港までの移動手段は大きく分けて2つ。

いつもの「ブロンプトンの旅」のパターンなら「わずかニ十数キロの距離ならもちろん自走で」となりますが、「歩き旅」も始めた時期からは「いざとなれば歩けばいいか」と考えるようになりました。

久高島は小さい島ですので、ゆっくり歩いて周っても3時間あれば余裕です。自転車なら急いで周ると1時間、あちこち見ながらゆっくり周って2時間です。帰りの便の13時、15時、17時のいずれかに乗船すれば那覇市内に戻ることができるため、慌てる必要はありません。

那覇市内の宿から安座真港までブロンプトンを走らせても、1時間30分あれば十分ですが、余裕を見て宿出発は7時。

バスで移動する場合は、宿からモノレールの最寄り駅まで歩き、バスターミナルまでモノレールで移動。そして「あざまサンサンビーチ入口」までバスで約1時間。9時の高速船に乗るためには6時30分ごろに宿を出発。

ブロンプトンを使う時の最大の問題は天気です。日本一周の時は雨だろうが強風だろうが走る必要がありましたが、ベース基地を使った離島巡りの場合は、自転車に拘る必要はありません。

4月20日

晴れなら自走で、雨ならバスでというプランを立てて翌朝を迎えましたが…

厚い雲に覆われた空。天気予報によると正午過ぎから雨になっているため、バス移動で決定。

沖縄本島の四方八方にバスが向かいますが、その路線が多県民からすると複雑すぎます。途中のバス停から乗るというチャレンジなどできません。そこで「全てのバスはここから出発する」という雰囲気の那覇バスターミナルに向かいます。


安座真港方面の路線は「38番」ですが乗り場が多すぎて迷います。案内板で確認すると「7番のりば」と書かれています。


「7番のりば」にあるモニターで再び行き先を確認。「30番」「37番」「38番」のバスに乗りたければここで待てば良いようです。時間通りにバスがやってくるため、出発時間を間違えなければ正しいバスに乗ることができます。


7時22分発の便の乗客は雨の平日ゆえか私だけでした。しばらくすると、那覇市内を通過中に地元の人たちが頻繁に乗り降りするようになりますが、市内を抜けるころには乗客は数人になっていました。


8時17分、バス停「安座真サンサンビーチ」に到着。実は一つ手前の「安座真」が正解なのか一瞬迷いましたが、「安座真サンサンビーチ」が正解です。


こちらが「安座真港(あざまこう)」の乗船券売り場です。※海側からの眺めです


そしてこちらが高速船「ニューくだかIII」です。

高速船の料金は往復で1460円、フェリーの料金は往復で1280円です。高速船で往復購入しておいて、復路はフェリーに乗ることもできますが、差額は返金されません。逆の場合は差額90円を徴収されます。

移動時間は高速船「ニューくだかIII」が約15分、「フェリーくだかIII」が約25分です。

乗船券売り場は待合所も兼ねていて、そこに久高島の小冊子が置いてあります。乗船券購入時にいただける簡易地図とセットで見れば、漏れなく観光を楽しめます。


乗船時間まで猫ちゃんと戯れます。この黒い猫は人懐こい性格なのか、カメラを構えた途端に近づいてきました。


もう一匹の猫ちゃんは朝ご飯でお腹いっぱいになったのか非常に眠そうで相手してもらえません。


ブロンプトンを持って高速船に乗船してきたシニアさんと話が盛り上がり、あっという間に久高島に到着。高速船を降りた人たちは、記念写真を撮ることもなく、足早にどこかに向かっています。何をそんなに慌てているんだろう…


帰りの便の15時まで時間はたっぷりあります。まずは港を散策します。神の島「久高島」には至る所にお祈りの場所があります。


「猫島なら港にも猫がいるはず」とキョロキョロと周りを見渡すと、遠くの方から小さめの猫が近づいてきました。


明らかに「何かちょうだい」と催促しているのですが、残念ながら食べ物は持ってきていません。かなり長い間まとわりついた後に、「じらさないで早くご飯をくれ」と言っているかのようにニャーニャーと鳴き始めました。


住宅地をうろうろしていると島の案内板を発見。小冊子や簡易マップより遥かに詳しい案内板です。


風情がある集落には普通に猫がいます。


久高ヌン殿内


集落そのものが絵になる不思議な空間です。


久高殿・ウドゥンミャー


大里家


早々と雨が降ってきましたが、猫ちゃんたちにはそれぞれの雨宿り場所があるのかもしれません。


地方に行くと果物や野菜の無人販売所を見かけますが、久高島には“お土産”の無人販売所があります。


朝ご飯中の猫ちゃんたち。

さてそろそろ島を周回しますか。


集落から一番近い割には誰も居ない「ピザ浜」。


終点の「カペール岬」まで立ち寄りポイントが4か所あるようです。


序盤こそ舗装されていますがすぐに未舗装道路になります。あとから気が付きましたが、こちらのルートは舗装されていないためレンタサイクルの人たちは通らないようです。


「タチ浜」に降りる通路で足元に何か小さいものがワサワサと動きます。しゃがんで確認してみるとヤドカリでした。結構な数のヤドカリが雨宿り場所に移動中です。


海岸に出ると雨よりも風が大変です。一瞬で折り畳み傘が壊れました。


巨大な球体の物体が放置されています。


木にへばりついて生長する木。なんだか怖い感じ。


晴天なら絵になるはずの「イシキ浜」。


この海岸も独特な雰囲気がします。


まさに「歩けばいいじゃん」で正解だった道が続きます。


足跡が一つもない「シマーシ浜」。ここまで歩いて島を周回する人を見ていないので、この浜に誰も居ないのは当然かもしれません。


溶岩の上に砂が積み重なってできた浜辺という雰囲気です。


「ウパーマ浜」を見ると溶岩でできている島であることが分かります。


「ウパーマ浜」から先は1本道になっていて、レンタサイクルの人たちとすれ違います。レンタサイクルで島の先端にある「カベール岬」まで急いで往復という人が多いのか、雨の中をカッパも無しで爆走する人が多いです。


晴れなら「カベール岬」からの眺めは絶景のはずですが、雨+強風では、立っているだけでつらい状況です。レンタサイクルの人たちは数秒で撤退していきます。


神が降臨したと言われている「カベール岬」でパワーをいただけたのでしょうか。


反時計回りで島を歩けば、後半は舗装路です。立ち寄りポイントもいくつかありますが、どこに行っても誰もいません。


こんな景色も見ずに急いで港までUターンしていくなんてもったいないことです。


この辺りで小雨が降ったり止んだりと微妙な状況です。


久高島でもっとも神聖な場所「フボー(クボー)ウタキ」。ここから先は男女を問わず全面的に立ち入り禁止区間です。

13時少し前に港に戻るとフェリーに大勢の人が向かっていました。「雨」では景色を見る必要はないという判断で、10時、11時30分の便でやってきた人たちも「とりあえずカベール岬まで行った」ということで撤収でしょうか。

今までの私なら島をぐるっと回ってちょうど良いタイミングでフェリーに乗船できるのですから、このまま撤収するところですが…


とりあえず、観光客がいっせいに撤収したことで食事処が空いています。「沖縄そば」ばかりでは芸がない、海鮮丼あたりでは昼食の予算オーバー、「ニガナ和え定食」って何だろうと疑問におもいつつ注文。「800円」というちょうどいい価格に釣られたわけですが、「沖縄では『ンジャナ』と呼ばれ、ゴーヤに負けないくらい強い苦味を持つニガナ。古くから薬草として使われ、ビタミン・カルシウムが豊富な沖縄野菜です」だそうで、途中から苦みに負けて食べきれませんでした。


実は、旅ネタに「猫島巡り」を加えたことが、この「久高島」に訪問することにした最大の理由です。


雨が止んだことで、猫ちゃんたちも表に出てきました。頑張って探さなくても集落を歩けば普通に出会えます。


このハンモックが私物なのか分かりませんが、時間を忘れるためのスペースという雰囲気。


猫たちにはそれぞれ縄張りがあるのか、雨が止んだ途端に縄張りを巡回?


こちらは一触即発という睨み合いが1分近く続いて、右側の猫が勝ちました。


この猫ちゃんも人懐こい性格です。


島猫におやつをあげていいのかどうかは、それぞれの地区ごとにルールがあるらしいので、島に訪れる前に調べておく必要があります。


こちらが「フェリーくだかIII」。


小さい灯台


猫と神の島は徒歩でじっくりと隅々まで周りましょう。

15時の便で「安座真港(あざまこう)」に戻り、バス停に向かいましたが、再び降り出した雨の中を45分もバス待ちしたことで体が冷えました。那覇市内の流れも悪く、宿に到着したのは18時。

帰りのバスの乗車率が分からないため、高速船を降りてすぐにバス停に向かいましたが、慌てず周りの様子を見て、バス停に向かう人が少なければ、乗船待合所で30分ほど時間をつぶした方が良いかもしれません。

※猫ちゃんたちの可愛い写真は青空写楽に掲載します

沖縄の離島巡りの旅2019
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