7人の作家による短編集「猫が見ていた」


猫が見ていた (文春文庫)

表紙の写真に釣られてポチッした「猫が見ていた」は7人の作家による短編集です。「小説はいっきに読みたい」「でもいっきに読むだけの時間がない」という場合は短編集がちょうど良いです。

「マロンの話」湊かなえ
「エア・キャット」有栖川有栖
「泣く猫」柚月裕子
「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
「凶暴な気分」井上荒野
「黒い白猫」東山彰良
「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子

ネタバレ無しの感想。

「マロンの話」
話を膨らませて、まるまる文庫本1冊にしても良い内容ですが、上手く短編のお話になっています。

「エア・キャット」
この作者の作品に慣れていないためか面白さが分からなかった。

「泣く猫」
30分のドラマで観てみたいと思えるお話。この路線は好きです。

「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」
総ページ数が少ない中で「親睦のための球技」のページ数の割合が多いためダルさを感じますが、締めくくりは結構良いです。

「凶暴な気分」
タイトル通り、ある女性の心の“闇”を描いた作品です。短編でなければ読むのをやめる可能性が高い路線。

「黒い白猫」
物語の情景が目に浮かんで来るので、短編のアニメ化すると良さそうな作品。

「三べんまわってニャンと鳴く」
“モバゲーに課金しまくる今時の若者”が主人公ですが、なぜモバゲーにハマるのかという心理面の描写もしっかりされています。それだけでは話の終わりがないので、美容院のスタッフとのやりとりを通して成長する若者。ほのぼのとしたラストは安心感があります。こちらも私は好きです。




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