さくっと読める「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」

70代で死ぬ人、80代でも元気な人
70代で死ぬ人、80代でも元気な人 (著)和田秀樹

「元気な80代を迎えるための心がけ」から「老化に負けない生活習慣」「70代、80代の健康学」まで――。
精神科医であり、高年学のオーソリティがお届けする、健康長寿への処方せん!
目次
まえがき ――“魔”の70代を乗り越え、元気溌溂な80代へ
序章  国の言いなりにならず、もっと自由に生きていい
第1章 元気な80代を迎えるための心がまえ
第2章 いまの70代は、知的で反骨の世代
第3章 人生100年時代は、70代が黄金期
第4章 健康長寿をつくる「ランチ外食」のすすめ
第5章 「ガン」「認知症」「うつ」とどう付き合うか ~70代、80代の健康学
第6章 この国が捨ててきたもの
あとがき ――人生の本当の輝きは、80代からはじまる

和田医師の書籍は数冊読んだことがありますが、書籍の傾向としては「難しい話は無し」「“こうすべき”は排除」「私はこう思う」ですので、ふわっとなんとなくそうかもしれないと受け取りたい人向けです。特に難しい勉強は苦手という人には最適です。

序盤の「コロナ禍で老人を家に籠らせることによる弊害」はもっと世間に告知すべき内容だと思います。感染拡大するたびに「若者は重症リスク低いので厳しい規制は不必要、老人は重症リスクが高いので家から出るな」という風潮による結果として、老人の筋力低下による寝たきりリスク、「自粛!自粛!」の同調圧力により精神的ダメージからくる鬱リスク。年寄りが健康を維持するためには「近所の散歩&井戸端会議」は最低限必要なのです。

さて、今回の「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」ですが、「これは要らんかな」と感じた項目を除くと、だいたい3つのことに集約できます。

ひとつめは「そろそろ70代になる団塊世代」の話です。20代から30代に嫌われているというか邪魔者扱いされることが増えていく世代です。その裏には「高度成長期でウハウハな人生を送ってきた逃げ切り世代だ」という印象を持っている若者世代が多いのかもしれません。まずは「そんなことないよ」と団塊世代がどういう人たちなのか説明しています。1960年から1980年辺りまでの労働者がどんな扱いだったのか知っている人なら団塊世代を悪く言う人はいないと思います。もちろん、その上の世代がどれだけ苦労してきたのかを知っていれば、年寄りたちを悪くいえないはずです。

ふたつめは、その団塊世代の人たちに対するメッセージです。ざっくりとまとめると「家でゴロゴロせずにもっと自由気ままに生きましょう」です。

みっつめは、80代でも元気に生活できるような身体と精神を保つためには、70代の生活が重要で、もちろんその前の60代の生活も重要です。「もう年なんだから」はNGワードです。

高血圧、高血糖、高脂血症(高コレステロール)にならないためには40代、50代から気を付ける必要があります。その積み重ねが「80代でも元気な人」に繋がりますので、薬に頼らない体にしましょう。

つまり、70代の人向けの書籍ではなく、50代から60代の人が対象の書籍です。



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