四国遠征「室戸岬と大歩危小歩危と金刀比羅宮」

2012年3月8日~12日

「いつかは行ってみたい」と思いながらも三十年、今回の四国遠征では行ってみたかった「室戸岬」と「大歩危・小歩危」と「金刀比羅宮」を柱にルート設定をして、高知、徳島、香川を周遊することにしました。そして季節の花である「寒桜」「梅」「椿」も鑑賞します。

初日と最終日は日本一周のオプションとなり、二日目から四日目の「須崎~徳島」が日本一周のコースになります。

2012年3月8日
2012年3月9日
2012年3月10日
2012年3月11日
2012年3月12日

初日

三河安城駅から在来線、名古屋駅で新幹線に乗り換え、岡山駅で土讃線特急に乗り換え、自宅から4時間50分も掛かってようやく大歩危駅に到着。長時間の移動中の愛読書は「全日本道路地図」が定番で、地図を眺めているとあっという間に時間が過ぎていきます。岡山からの特急南風3号の車内では、旅好きな80歳過ぎのシニアさんから日本全国の名所を訪問した時のお話を聞かせていただき、今後の遠征先の参考に。


大歩危駅を10時スタート。まずは「かずら橋」を目指して、県道45号をえっちらおっちら上り続けますが、ブロンプトンではかなりキツイ急坂で、上り終えるころまでのアベレージは約8km/hという状態。


予定では「かずら橋」からの復路で昼食をとるつもりでしたが、朝食をとってから既に6時間以上は経過していたため、道の駅にしいやで「祖谷そば大盛り(560円)」をいただきました。「祖谷そば」は祖谷地方で収穫された蕎麦で作られているとのこと。これも遠征先の名物でしょうか。


12時40分、「かずら橋」に到着ですが、見るからに怖そうな吊り橋です。若者たちが勇気を出して渡っていますが、高所恐怖症の私はとても無理。とりあえず、どのような橋なのか現物を見ることができたので撤退して大歩危駅まで戻ります。しかし、復路は急坂どころか激坂状態であるため、リアスプロケットを13Tに戻したブロンプトンで上るのは非常に厳しいため、テクテクとひたすら歩くことに。


高知市内を目指して国道32号を南下しますが、期待していた下り基調ではなく、ひたすら緩い上りが続くのでした。もうそろそろ休憩したいと思い始めたタイミングで「杉の大杉」と書かれた標識があったため、立ち寄ってみると、そこには威厳すら感じる樹齢三千年の巨大な杉の木が待ち構えていました。昔、美空ひばりが「日本一の歌手になれるように・・」と「杉の大杉」に願をかけたそうで、大願成就のシンボル的な存在でもあります。


大歩危駅から約40km、ようやく「根曳峠」に到着。ところが峠を越えるとなんと「雨」が降っています。カッパを着るほどではないため、そのまま走り続けますが、すでに予定より30分遅れであることと、雨が本降りになる前に高知市内に入りたいため、「坂本神社の梅」を諦め先を急ぎます。


17時8分、「はりまや橋」に到着。車道の播磨屋橋(はりまや橋)の隣に歩道専用の太鼓橋が1998年に設置されたようです。(江戸期の播磨屋橋を再現したとのこと)


17時31分、初日のゴールの「高知城」に到着。高知県の「梅の花」の情報を検索したところ高知城も名所にあげられているため梅園を探してみると…


シダレ梅が満開状態。城の石垣とセットで見る梅の花も雰囲気があって良い感じです。18時5分、高知市内のホテルに到着。

二日目

ここからは日本一周ルートになります。


まずは、四国遠征「足摺岬と四万十川」のゴール地点から再開するために、高知駅から須崎駅までJRで移動。


9時50分頃に須崎駅をスタート。昨夜のニュース番組によると「桑田山の桜」が見頃らしいので、予定を少し変更して立ち寄ってみることにしました。「雪割り桜の里」という公園があるのかと想像していましたが、どうやら桑田山全体に雪割り桜(正式名称は「ツバキカンザクラ」)が植えられていて、細い山道を上りながら桜を観賞できます。この山道が結構な急坂でこのままではどのくらい時間を要するのか全く分からないため適当なところでUターン。


今日は朝から雨が降り続いていますが、満開の桜を見ることができて、気分は上々かな。ここから高知市内まではひたすら走る区間ですので、雨でも晴れでもあまり関係ありません。


13時頃に「桂浜公園」に到着。さっそく「坂本龍馬像」を拝見。そして遊歩道を散策して海津見神社龍宮王からの景色を堪能。桂浜公園周辺で荷物満載の自転車を12台ほど見かけましたが、若い自転車乗りばかりだったので大学のサークル活動なのでしょうか。四国を走っているとロードよりも荷物満載のランドナーやクロスバイクを数多く見かけるので、四国エリアは自転車旅に相応しいのかもしれません。


14時30分頃に「はりまや橋」に戻ってきましたが、ようやく本日の前半戦が終了。ここから奈半利までが後半戦となりますが、時間に余裕がありません。ゆっくり昼食をとる時間がないため、途中で携帯補給品を食べましたが、それだけでは持ちこたえられそうもないため、コンビニでサンドイッチと牛乳でエネルギーチャージ。


途中から香南市夜須町と安芸市をむすぶ「高知安芸自転車道」を走ってみました。良い感じのサイクリングロードではあるのですが、途中に工事区間がいくつもあってかなりのロスタイム。国道を走ったほうが間違いなく効率は良いようです。


17時25分、安芸の「野良時計(のらどけい)」に到着。120年間も時を刻み続けている貴重な時計。


サイクリングロードを走ったことによるロスタイムの影響は大きくて、そろそろ陽が沈みます。今日の宿までもう少しですが、そろそろエネルギー切れ状態なのか足が回りません。切り札の赤コーラを飲みながら一休み。そして18時40分、奈半利のホテルに到着。

三日目


8時頃、ホテルを出発。室戸岬を目指して走りますが、途中で吉良川の古い町並み散策してみることにしてみました。


「いしぐろの見える風景」
ここは観光地らしい演出がされている「古い町並み」ではなく本当に古い町でした。


9時40分、待望の「室戸岬」に到着。サイクル野郎に影響された三十年前に「いつかは行ってみたい」と思い描いた室戸岬。


世界ジオパークネットワークへの加盟が認証された「室戸ジオパーク」では大自然の雄大さを感じることができます。ここが今回のメインイベントでもあるため時間を掛けて散策しました。


室戸岬から先はひたすら向い風との闘いとなり、思うように進みません。結局、日和佐までの約80kmほどずっと向い風の中の走行となりました。


13時30分、宍喰の道の駅で昼食タイム。漁港の近くの道の駅ですから海鮮丼である「竜宮丼定食(1500円)」をいただきました。


鞆浦漁協に立ち寄ってみました。のどかな漁港という雰囲気がいいですね。


再び向い風の中をヘロヘロになりながら走り続けて、16時過ぎに日和佐城に到着。近くで見ると「あれ?」という感じですが、高台の上にある城ですので麓から見上げた景色の方が絵になるようです。


日和佐駅から今夜の宿がある宍喰駅まで輪行で戻りますが、時間が少しだけ余裕があったため、「うみがめ博物館」の周辺をウロウロしてみました。

四日目

7時40分頃に宿を出発。昨日のゴールの日和佐駅まで再び輪行で移動。今回の遠征スケジュールは二転三転どころか何度も変更したため、効率という点で課題を残したままです。四日目のゴールの徳島駅には午後3時20分頃までには到着することが絶対条件となっていますが、仮に本日のスタート地点を予定通りの宍喰にした場合は時間的な余裕が全くありません。しかし、昨日のうちに日和佐まで走り、日和佐城も見ておいたことで実走時間から輪行時間を差し引いて1時間30分ほどの余裕を作ることができました。

9時10分、「薬王寺」を参拝。昨日と違って今日は風も穏かな晴天日ということもあってか、お遍路さんも一般の観光客も大勢訪れていました。日和佐の観光といってもウミガメ以外に特にめぼしいものがあるわけではないため、立ち寄るとしたら薬王寺くらいでしょうか。


巨大な藁草履が印象的。

初日に手にいれた観光パンフレットに「阿波の松島といわれている」と書かれている椿自然園に立ち寄ってみました。


昨日作った「1時間30分の余裕」のうちの1時間をここに費やすことができます。岬の山頂までは激坂がひたすら続き、上り区間の半分以上を歩くことになりましたが、山頂から見る景色は絶景そのものです。


昼食の時刻としてはまだ早いのですが朝食の量が足りなかったのでここで昼食タイムとしました。いろんな具材が入っている海鮮鍋の「椿鍋定食(1200円)」をいただきました。たぶん食材と椿は無関係です。


食後はツバキを眺めながら少しばかりのハイキングを楽しみました。


そして四日目のメインイベントである明谷梅園に到着。ちょうど梅の花が見頃になったようで、観光客が大勢訪れています。シートを広げてのんびりと花見をしているファミリーもちらほらと。


今年の梅の開花は全国的に2~3週間遅れだったようで、梅祭りの主催者は困ったでしょうが、ようやく満開になってくれて一安心といった感じでしょうか。


15時少し前に本日のゴールである徳島駅に到着。徳島市内に入ると交通量が多すぎて車道走行に危険を感じたことと信号がやたらと多かったことで思うように進まず、ラストの5kmほど進むのに30分程度要しました。

ここからはオプションコースになります。


徳島駅から大歩危駅まで輪行。地図で見る限りそれほどの距離があるようには見えませんが、所要時間は2時間40分ほど掛かります。徳島駅では「晴れ」でしたが、西へ進むにつれ「曇り」、「小雨」、「ミゾレ」、「雪」となり、大歩危駅に近づくころには「吹雪」になってきました。大歩危駅からホテルまで自走するのは大変です。困ったなぁタクシーはあるのかなぁと不安に思いながら大歩危駅で降車すると、「○○さんですか?」と声を掛けられました。なんとホテルの方が駅まで迎えに来てくれていました。ほんとありがたいことです。

五日目

7時50分頃に宿を出発。


まずは「いつかは行ってみたい」の2つ目の「大歩危」の絶景を拝見。四国らしくダイナミックな景色ですね。

この時期に雪景色を見られるとは予想すらしていませんでしたが、修行の場に相応しい四国だなと思い直しながら北上していきます。


雪が残っている赤川橋から小歩危の景色を眺めることにしましたが、足元が滑りそうで慎重に橋を渡ります。


橋からの眺めると、ダイナミックな風景に圧倒されます。


国道32号は大型車が頻繁に通っているため琴平へ向かう区間が非常に危険です。かといって両隣の迂回路は激坂の峠道となっているためブロンプトンでは非常にキツイ。そこで国道192号で西へ向かい、県道8号で北へ向かうことにしました。このルートを通ればひたすら緩い上りが続いた後の激坂区間は3km程度で終わります。


県道8号を走っているとなにやら「国の重要文化財 豊稔池堰堤」と書かれた標識を発見。今日は時間に余裕があるため、ちょっと立ち寄ってみることにしました。


日本最古の石積式マルチプルアーチダム「豊稔池ダム(ほうねんいけダム)」には歴史を感じます。ダムマニアなら必見でしょうか。

ようやく山越えを終えて国道377号に出ると、今回の遠征で初の追い風区間となりました。ここから琴平までの約20kmほどは追い風にのってスイスイと進みます。いつもこんな感じならいいのに、大抵は向かい風ですから、困ったものです。


観光地では落ち着いて昼食をとることも難しいため、琴平の手前で昼食タイムとしました。香川県と言ったらやはり「讃岐うどん」です。ぶっかけの大盛りとオプションをたくさん選んでも合計880円なり。


一生に一度くらいは“こんぴらさん”を参拝したいもので、「いつかは行ってみたい」の3つ目の「金刀比羅宮(ことひらぐう)」に到着。ここの階段は奥社まで登ると1368段もあります。


四国観光としては“こんぴらさん”を外すことはできませんので、平日にも関わらず大勢の参拝客が訪れています。


まずは本宮までの785段が第一関門となりますが、シニアさんや日頃の運動不足には本宮まで上るだけでも大変かもしれません。


本宮からの景色も良い眺めです。


本宮を参拝して下ってしまう人の割合が圧倒的に多い中、脚に自信がある人はさらなる奥へと進みます。奥社まで往復40分と書かれた標識を見て「なーんだそれだけか」と甘く見た人は後々後悔するのかもしれませんが、せっかく「金刀比羅宮」を訪問したのですから奥社も参拝したいところです。自転車で山間地をひたすら走っていることもあって、階段上りは平気になっています。心臓がバクバク、肺がゼーゼー、膝がガクガクというようなこともなく、気楽に階段を上っていけますが、周りを見ると結構ムリしている人が大勢います。


1368段を上り終えると上った人だけが見ることができる奥社とご対面。ここで願掛けするととてもご利益があるような気がします。体重が重かったころに訪問していたらもしかしたら奥社まで辿り着けなかったかもしれません。軽やかに上ってこれたのは自転車遊びの賜物ですね。


今回の遠征の最後の立ち寄りポイントの丸亀城に到着。ここは昨年の4月の遠征の時に立ち寄りたかった場所ですが、スケジュール的に諦めていた場所ですので、ようやく来ることができたという変な安堵感があります。丸亀城も高台の上にありますが、階段だけではなく急斜面の遊歩道もあるためブロンプトンを押し上げて天守閣を目指します。


汗だくになりながらも天守閣に到着。


天守閣からの景色も絶景です。


おまけで「道の駅 恋人の聖地 うだつ臨海公園」に立ち寄ってみました。全国的に「恋人の聖地」がブームなのでしょうか。あちこちに「恋人の聖地」があるような気がします。


16時45分、今回の遠征の最終ゴール地点の坂出駅に到着。

以上が「いつかは行ってみたい」と思い描いていた「室戸岬」「大歩危・小歩危」「金刀比羅宮」を訪れることができた4泊5日の自転車旅でした。

一日目 距離は84.05km、高度上昇値は1055m
二日目 距離は117.56km、高度上昇値は529m
三日目 距離は115.51km、高度上昇値は778m
四日目 距離は82.86km、高度上昇値は714m
五日目 距離は91.39km、高度上昇値は911m

合計 距離は491.37km、高度上昇値は3987m

交通費
三河安城-大歩危 14240円
高知駅-須崎駅 830円
日和佐駅-宍喰駅 780円
宍喰駅-日和佐駅 780円
徳島駅-大歩危駅 2020円
坂出-三河安城 12170円




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