「お金の増やし方」ではなく「お金の減らし方」の本


「お金の減らし方」森 博嗣(著)

本のタイトルは「お金の増やし方」ではなく「お金の減らし方」です。

目次
第1章 お金とは何か?
第2章 お金を何に使うのか?
第3章 お金を増やす方法
第4章 お金がないからできない?
第5章 欲しいものを買うために
第6章 欲しいものを知るために

著者は出版社から「お金の増やし方」の本を書いてくれと依頼され、忖度無しに書きたいように書き上げてみたら全く「増やし方」になっていなかったため「お金の減らし方」にしたようです。他の人ならボツになりそうなエピソードですが、編集者に内容がウケてそのまま出版することになったとか。

テレビ番組をちらちら観ながら読書しましたが、難しい話はいっさい無いためだいたい2時間くらいで読めました。

書かれていることは“役に立たない”一般論ではなく、あくまでも著者の主観であるため、読み手が合う合わないに両極端に分かれる可能性は高いです。私は序章部分の「まえがき」だけで思考がドンピシャであることが伝わってきました。「お金」の話というよりはそれも含めた著者の人生論みたいな話が続きますが、「ふむふむそうだよね」と終始「分かる分かる」という感じで読み進めることができました。

そこまで言ってはダメでしょというレベルの話題にも触れていますが、まさにその通りだからよくぞここまで言い切ってくれたという感じです。

ネタバレになってしまうため、詳しいことは書きませんが、最後まで読んでみると書籍「原因と結果の法則」に書かれていることを自然にできている人なんだなと思えてきます。

「As a Man Thinketh(人は思考したとおりに)」

人生の全てにおいて上手くいくのかどうかは、「As a Man Thinketh(人は思考したとおりに)」を自然に実践できているのかとなります。これは本を読んだからできることではありません。その人の本質的なところですから。



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