こりもせず書籍を追加注文してしまったため、昨日に引き続き読書タイムです。ドラマをちらちら観ながらでしたので所要時間が3時間ほど掛かりましたが、今回は最後まで飽きずに興味深く読めました。
近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 原田曜平(著)
若い同僚の言動や思考をイマイチ理解できないことが多くて、そのヒントになるかもしれないと「近頃の若者はなぜダメなのか」というタイトルに釣られて購入しましたが、どうやら“若者”そのものに理由があるわけではないようです。“そういう時代”といったら短絡すぎるかもしれませんが、正直言って「今の若い人は、めんどくさい生き方をしているものだなぁ」がこの本を読んだ私の感想です。私の性格ではとてもやっていけません。
情報が氾濫しているネット社会においての「既視感」の問題点は鋭い指摘だと思いました。若者だけではなく、他の世代の人たちにも広がっているような気がします。いろんな人のレポートを読んでいるうちに自分が体感(や体験)した気になってしまい、いつのまにかそれが自分の意見(や結論)に摩り替わってしまう。「最近、本を読まない人が多い」と頻繁に言われているようですが、いろんな人がブログなどに書く“書評”を見て「読んだ気になる」のではと思えた。詳しい旅行記を見て「旅行した気になった」、食べ歩きのレポートを見て「食べた気になった」などなど、自分では何もしていなくても「だって○○って□□なんでしょ」と言ってしまう人たちが案外多いのかもしれない。「自分でやりもしないのになぜそう言えるのか?」と問うても答えが無いのは、たぶん「既視感」が原因なんだろう。
書評や内容の紹介はしません。「近頃の若者はなぜダメなのか」というタイトルに釣られて読んでみることをお勧めします。