超マニアックな書籍「全国“オンリーワン”路線バスの旅」

コロナ禍で旅できない日々が続いています。緊急事態宣言が解除されたことで「絶対出かけてはダメだ」ということはないのかもしれませんが、同調圧力なのか身近な人たちは浮かれてどこかに出かけるということは皆無です。

何かしらの機材を買ってもちょっと試してオシマイとなる確率100%ですので、最近は無理やり理由を作って何かを買うということはなくなりました。たぶん株ゲームで忙しくて使わない機材の費用があるなら株を買ってしまえという気分だとは思っています。

最近は書籍ばかりポチポチしていますが、中には旅気分を“妄想”できる書籍もあります。


全国“オンリーワン”路線バスの旅 絶景、グルメ、聖地、風習…乗れば“日本の姿”が見えてくる (著)宮武和多哉

「ブロンプトンの旅」で行ったことがある地区の路線バスもいくつか紹介されていますが、正直言って体力と精神力があれば、路線バスよりブロンプトンで移動する方が圧倒的に便利です。

時間的な制約とか天候などを考慮すると路線バスが有利なこともありますが、路線バスの一番の問題点は「運行本数」です。地方に行くと、数本/日ということもあります。中には2本/日とか曜日限定などもあるようで、その不便過ぎる点がマニア心を鷲掴みするのか、著者は日本全国の不便すぎる路線バスに乗車してレポートしています。


テレビ番組「路線バスの旅」は面白いので結構な頻度で見ています。参加者たちが悪戦苦闘しながら、ゴールを目指しているわけですが、スタート地点とゴール地点だけ指定されていて、どのルートを使うのか指定されておらず、ゴールできるのは完全に参加者たちのリサーチ力と勘と運によります。しかし、「100%無理!!」というミッションではないため、必ず方法はあり、それをいかに探っていくのかが番組の面白さです。切羽詰まって「もう歩くしかない」という場面が一番盛り上がりますが、そこは既定路線です。


北海道の知床岬のところの「黄金道路」の説明。ブロンプトンで走ったルートです。なぜ「黄金道路」なのかは現地に行ってみると、本当に実感できます。


鉄道が途中で途切れて、その先の鉄道がある場所まで路線バスが繋いでくれるという点は路線バスらしいルートです。この県越えが難題であることはテレビ番組「路線バスの旅」で何度も取り上げられていますが、県を跨いで同一の会社のバスは走っていないことが多いようです。


さて、これが「あっこんなルートがあったのか!!」と一番興味深かった路線バスです。私はわざわざ鹿児島中央から鹿児島空港行きのバスに乗って、鹿児島空港から志布志行きのバスに乗りました。海越えルートの路線バスの存在をしっていれば、もう少し時間を有効に使え、旅のネタにもなっていましたね。

むちゃくちゃ不便かもしれないけど、人によっては便利かもしれないというマニアックなネタ満載の「全国“オンリーワン”路線バスの旅」です。



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