始めに読むのに最適な超入門書「定年男子 定年女子」

“投資”と“定年”の書籍ばかり読んでいるような気がしますが、とりあえず今はそういう気分です。緊急事態宣言が解除されていても「旅行に出かける」とか「イベントに参加する」というお気軽な行動には移せません。とりあえず、感染再拡大の可能性を見極めるために、年内いっぱいは様子見です。

先日読んだ「知らないと損する年金の真実」がとても勉強になったので、大江氏の書籍を追加購入しました。


定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!

人生100年時代に、経済的にも精神的にも豊かな定年後を送るために現役時代から準備すべきことを、お金のプロであり、リアル定年男子&定年女子のふたりが自らの経験と知識を総動員してガイドする。45歳から始める「金持ち老後」入門!
【はじめに】 「老後破産」が不安なあなたに
【第1章】「金持ち老後」のために知っておくべきこと
【第2章】月8万円の収入で「老後の赤字」は消える
【第3章】病気と介護にかかるお金 ホントのところ
【第4章】幸せな老後のために45歳からやっておくべきこと

書籍の内容は難しい題材を扱っているわりには、難しいとは全く感じさせないように全般的に柔らかく優しく簡単に解説しています。「何かに特化した書籍は何となく難しく感じて途中で読むのを諦めてしまう」という人向けです。


一番最初に書かれている、「老後で重要なことは『きょういく』『きょうよう』です」は老後の在り方を全て表しています。「教育」「教養」ではなく、「今日、行くところがあるか」「今日、用があるか」です。定年退職後に、何もすることがなく引きこもるようなことはやめましょう。そのためには50歳ごろから準備しておきましょう。ということです。ただし、定年後の「これをやるつもり」の中でお勧めしない事例に関しては「あれ?どこかで読んだ気がする」と思ったのですが、以前読んで大いに参考になった『定年前、しなくていい5つのこと 「定年の常識」にダマされるな! 』の著者が大江氏でした。

それから「老後」の定義も“目から鱗”です。殆どの人が「年金貰うようになったら老後でしょ」とざっくりと感じているかと思いますが、大江氏と井戸氏の見解は「働かなくなった」時からが老後だそうです。よっていわゆる何歳であっても「働いている=現役」の間は老後ではないとのこと。

年金に関しても初心者向けの分かりやすい説明がされています。定年前に十分に貯蓄ができていないなら、「月々数万円でも良い」と割り切って働けば良い。せめて定年前の半額は稼ぎたいとか、再雇用制度を使って会社にしがみつこうとするから辛くなる。随分前にシニア向けの求人などを見て「この給料じゃいやだな」と思ったこともありますが、その給料に見合った仕事なら良いのかもしれないと思えてきました。間違いなく、今の会社で65歳まで働こうとは思えません。暇してると金を使うので、とりあえず、一日数時間でも働きに出た方が良いのかもしれません。

女性は90歳とか100歳まで生きると仮定した場合、夫が亡くなった後の妻のことを考えるなら、年金の受け取りを70歳からにした方が良さそうです。その場合の増額率は最高42%になりますが、夫も長生きしないと損します。

個人年金とか株の配当金などで70歳まで食いつなげば、70歳からは年金だけで生活できます(※持ち家なら)。75歳あたりから株を売却していき身軽な状態(※現金化)にしておけば、残された妻も苦労しなくて良さそうです。

ということを妄想しながら読み終えました。



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