今年の短い正月休みは元日だけ運動を兼ねた「八か所巡りウォーキング」をしましたが、ほぼインドア生活でした。経済や投資関連本ばかり読むのは頭が疲れるので、マンガもいくつか間に挟んでいます。
「北斗の拳」については、ラオウ編までで良いかと愛蔵版の9巻まで先行して買いました。しかし、9巻がラオウ編で終わってくれたら、その後の展開も気にせずに済むところを9巻の序盤でラオウ編が終わっているため、続きが気になってしまって、15巻まで購入。ラオウ編以降は伏線回収話となっていますが、伏線回収にしては話が長すぎて途中で疲れました。
「インベスターZ」については急いで読みたいわけではないため、中古が安くなってから買っていきますが、なぜか中古でも高いです。世の中、投資ブームだからでしょうか。
さて、本日の頭が痛くなる書籍です。
なぜ、バブルは繰り返されるのか? (著)塚崎公義
十七世紀オランダのチューリップ・バブル、十八世紀イギリスの南海泡沫事件、日本の平成バブル、アメリカのITバブル…人類の歴史のなかで、バブルは何度も繰り返されてきた。アメリカの住宅バブルが世界経済に大きな影響を及ぼしたように、バブルを知らずして経済は理解できない。本書はバブルの形成と崩壊のメカニズム、それが景気に及ぼす影響について、わかりやすく説明する。アベノミクスに加え、東京オリンピックが開催決定し、バブルの下地は整った。はたして、日本にバブルは来るのか?もし来たら、どう対処すべきか?経済予測の専門家である著者の分析こそ、その処方箋となる。
第1章 アベノミクスで、バブルになるか?
第2章 バブルの世界史
第3章 平成バブルは、日本をどう変えたか?
第4章 ITバブルは、アメリカをどう変えたか?
第5章 住宅バブルは、世界をどう変えたか?
第6章 バブルは繰り返す
投資関連本で過去の話として「どこどこでこのようなバブルがあった」というようなざっくりとした概要程度にバブルの事例が取り上げられることがありますが、過去に起きたバブル経済を非常に丁寧に解説した書籍がこの「なぜ、バブルは繰り返されるのか?」です。
「そもそもバブルとは何なのか」「どのような状態なのか」「なぜ起きるのか」「なぜ崩壊するのか」の解説だけにとどまらず「この状況はバブルなのか」まで踏み込んで解説しているため、「平成初期のバブル経済」と「アベノミクス」の違いも良く分かります。
なぜバブルになってしまうのか。株投資をやっていると分かりますが、老若男女問わず“順張り”で進むと必然的に買う買う買う状態になって膨らみ続けるのです。身内が儲けている。友人が儲けている。ご近所さんが儲けている。自分も乗り遅れないようにしなくては。そんな状況がバブルです。
現在の「株」に関しては、まだバブルではありません。国が「老後資金のために投資しましょう」とあれこれ制度を作ってきましたが、実際にそれに乗った人の割合はどのくらいでしょうか。
「株やってるよ」と言う身近の人がどのくらいいるのでしょうか。真剣に株をやってる人は大きな声で「やってる」なんて言いません。言うのは今まで投資に縁が無かった人です。つまり、今まで縁がなかった人たちが大量に参入してきた時がバブルの始まりで、バラエティ番組などで「サルでも分かる」のようなネタで取り上げられるとピークに近づき、やたらと「儲かった」と吹聴する人が現れるとピークです。
それ以前に「株バブル」って過去にあったのでしょうか。他のもので儲けた金の行き場がなく、結果的に株を買い、バブル崩壊で現金化させるために株の投げ売りがされて、結果的に暴落。
「なぜ、バブルは繰り返されるのか?」で解説されていますが、面白いことに株価が動くタイミングは早いです。株価とバブルの関連性が気になる人は必読です。