ホンモノの文章力―自分を売り込む技術

部員が書く文章はもう少しなんとかならんのか!

文章がへたくそなのは許せます(私も人のことを強くいえませんので)。しかし、「人に読んでもらおうと思って書いているのか」と疑問に思える文章を書く人が多すぎます。せっかく他の部員の報告書が読めるようになっているのだから、自分が書いたものと他人が書いたものを比べてみて、自分が劣ると思えば真似でいいから改善しようと何故思わないのか不思議で仕方が無い。「学習」という概念が吹っ飛んでいるのではないのかと思えてきます。

「我が道をいく」それでも良い。でもそれが他人から見て許せる範囲のものならばという条件付きです。明らかに「やっつけ仕事」、つまり「入力すればいいんでしょ」が明らかに伝わってくる文章を未だに書き続ける人達。きっとそのような人は環境変化に順応せずに死滅していく人種なのだろう(ちょっと飛躍し過ぎ?)。

まずは文章を書くというものの基本的な部分を学ぶ必要があるのでは思うのだが、冷静に考えると学校教育に問題があったのでは考えられる。学校の授業で強制的に書かされた「作文」であるが、その時の指導方法は「とにかく何でも良いから書きなさい」であった。そもそも「何のために書くのか」を教えずに「書け」では、「とりあえず頑張って書きました」という後々のトラウマになりそうな「作文を書くのに苦労したよ」という思い出話にしかならない(私の部署の全員が該当)。よって私の部署の人達は「○○(私のこと)が書け書けとしつこいから、とりあえず適当に入力しておけ」というやっつけ仕事をしているのであろう。

しかし、強制的であろうともそのうち文章を書くことに慣れ、書くことに対する抵抗感もなくなり、つまらない苦労をすることも減るであろう。順応性に関しては若い人ほど早いというのは、この件にも当てはまり、最初は疑問符が付くような書き方をしていた人も随分とまともになってきた。ところが、管理監督者という人達は全然ダメです。もう完全に「我が道をいく」状態です。根本的に人の意見を聞こうとしません。役職が偉くなるほど、自分よりエライ人の意見を「その通りだ。私もそう思う。」というのが相場で、仕事関係で何度も出くわしました。

私のいうことを聞かないのなら本を読んで勉強してくださいな。

ということで今回のお勧め本はこちらです。

ホンモノの文章力―自分を売り込む技術

ホンモノの文章力―自分を売り込む技術
樋口 裕一 (著)

第1章 「文は人なり」にもの申す
第2章 小論文・レポート・投書―意見文の書き方
第3章 自己推薦書・志望理由書の書き方
第4章 作文・エッセイの書き方
第5章 手紙・eメールの書き方
第6章 文章は現代を救う

非常に現実的な内容で分かりやすい本です。文章を書くのに苦労している人ならば「なるほど、なるほど」と頷くこと間違いなし。



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