先日ここで取り上げた「アルファブロガー」をまともに受けて、「ブログとはこうあるべき」などと思い込んでしまっては「ブログ」を書けません。
「ブログ」なんていうものは、あくまでも“入れ物”を示すのであって、その中身は記事を書く人それぞれの主観で書きたいものを書けばいい。ただ「アルファブロガー」と呼ばれる人たちは、世間に与える影響力が高いことから、書いたものに対する責任が大きいということだそうです。たがら記事そのものに対してうんぬんという議論があるでしょうが…
日本だけでも数百万個もある“ブログ”の殆どが「アルファブロガー」のそれとは違って、あくまでも趣味(遊び)で書いているわけです。日記の延長であったり、特定の趣味に拘ったり、読ませるための“読み物”であったり、いろいろあることが“ブログ”の面白さでもあると思う。
では“中身”をどうすればいいのか。
“ホームページ”が流行った時代は「ページを作ること」が目的であった人が非常に多く、「とにかく作ってみた」という中身が伴っていない“ホームページ”が多かった。そのようなWebサイトは自然消滅していき、今でもキッチリ運営されているWebサイトは中身があるということ。
“ブログ”も同じような宿命にあることは明白で、「とにかく始めてみた」というものは“ホームページ”の場合よりも短命で終わります。それもそのハズで“ブログ”を始めるのは非常に簡単。10数分あれば「スタート」できます。そしてとりあえず「ブログを始めました」というエントリーを書く。しばらく放置して、思い出したようにちょこちょこと書く。そのうち完全放置。または気合を入れて“3日間”続いたが早々とネタ切れで三日坊主で終わり。
じゃ何を書けばいいの?
何でもいいじゃん。
と自分で思えるか、それとも開き直ることができれば続けることができるが、他人から「何でもいいんだよ」と言われちゃうと結構書けないものでは?
とにかく自分も何か始めたいんだけど、役に立つ情報が欲しい。
という人にピッタリな本がありました。
ウェブログのアイデア!―プロのライター&編集者が教える、ネタの集め方・読ませ方・見せ方のテクニック
ブログはWeb制作の専門知識がなくても、簡単に開設・運営ができる上、大手プロバイダが提供するサービスを利用すれば、無料(あるいはそれに近いコスト)ではじめることができます。子どもからお年寄りまで、だれもが自分のメディアを持てる時代になったのです。
本書は、いまブログを持っている人、これからブログをはじめる人、あるいはすでにブログに飽きてしまった人が知りたいことは何かということをテーマに企画しました。つまり、ブログの開設・運営は手軽なわけですから、とりたててテクニカルなことでつまづいているブロガーは少ないのではないか、それよりも「どんなブログを作ればいいのか」とか「ブログを作ったんだけど何を書けばいいの?」ということを知りたいのではないかと思ったわけです。
そこで、今回は、あえて小難しいテクニカルな情報は最低限にとどめました。その代わりに、さまざまなジャンルの人気ブログをたくさん集めて、それがなぜ面白いのか・人をひきつけるのかを分析したり、われわれ編集者やライターがコンテンツをつくるときに使う読ませ方・見せ方のテクニックを紹介することにしました。
一風変わったブログ解説書に仕上がりましたが、お読みいただければ、みなさんのブログライフが楽しくなること間違いなし!はっきりいって自信作です。(アスペクト編集部)
購入してパラパラと斜め読みした時に「あ~既にブログをやっている場合にはムダだったか」と一週間ほど放置したのだが、冷却期間を置いてから改めて読んでみると「なるほどこういうネタもあるのか」と結構得るものがあります。
「ブログをやってみたいんだけど何を書けばいいんだろう」と始めの一歩に躊躇している人、「最近ネタ不足」とか「マンネリ化してきて新しい刺激が欲しい」というある程度やってきた人、そのどちらにも役に立つ本です。