ビジネスでブログを活用していこうという動きはアメリカより日本の方が進んでいるようで、それに関連する書籍が次々とブームの如く出版されています。
当然の如く、それら全てを購入して読破するための資金も時間もありません。
「これは!」と直感で購入して「当たり」「ハズレ」となるわけですが、どうせなら当たりの可能性が高いものを選びたいものです。
当たる確立が高いのは「ブログ界の第一人者」の方々の書籍でしょう。
ブログ・オン・ビジネス
企業のためのブログ・マーケティング
シックス・アパート株式会社 (編集)
日本では「個人の日記」という印象が強かったブログだが、今では多くの企業がビジネスのために活用している。PRや販促に利用して成功する例がある一方で、多くの企業ブログが、たいして人が訪れない、話題にならない、運営が続けられないという事態に直面している。本書は、世界で唯一のブログ専業メーカーであるシックス・アパート社の持つ豊富な事例をもとに、ブログマーケティングを成功させるノウハウを解説するケーススタディ集である。ブログを利用したPR、販促、Eコマースの企画の立て方、構築の仕方、既存サイトのリニューアルの進め方などをわかりやすく解説する。
Movable Typeのシックス・アパート社が編集した本ならば「当たり」は当然かもしれませんが、ツボを抑えた分かりやすく読みやすい本となっています。短時間で読めるのも良い。
「図解ブログ・マーケティング」が社内で企画を通すためのネタ本という位置づけに対して、「ブログ・オン・ビジネス」は企画が通った後の具体的な行動に移るための本かもしれません。
「第1章 企業のブログを「おもしろく」するには?」では「ブログマーケティング」の基礎というか“おさらい”です。まだこの手の本を読んでいない人にも分かるように、具体例を挙げながらも簡潔に書かれています。「なぜビジネスブログなのか」という基本的な部分に拘りたい場合は「図解ブログ・マーケティング」を読みましょう。
「第2章 プランナーに学ぶ企業ブログのつくりかた」この第2章が「ブログ・オン・ビジネス」の読むに値する本としています。この章を読むことで、ブームに乗ってビジネスブログもどきをやってみたが失敗するケースというのは「プランニング」に問題があることが分かってきます。
「第3章 成功企業のケーススタディ」この章では成功事例を裏側も含めて紹介。かなり参考になります。
「第4章 ブログことはじめ」この章で「ブログ」の歴史を紹介。
「第5章 すぐ使えるブログ事例100社カタログ」締めとして事例集。
全体構成として「セミナー」を受けているような雰囲気で、とても上手くまとめられています。
ムダなページ稼ぎなどいっさいなく、簡潔に分かりやすく読みやすい構成となっており、読んでいても疲れることなく、1時間半ほどで読破できます。
まずは「図解ブログ・マーケティング」を基に企画を練って上司と経営陣を説得、GOサインが出たら「ブログ・オン・ビジネス」を参考に具体的に進めるというのが良いかもしれません。