読書「ワーキングプア」

最近はずっとサイトの更新で忙しくてなかなか読書の時間を作れないけど、先日出かけたときの空き時間を使って「ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る」を読んだ。

日テレで「ネットカフェ難民」として取り上げられている人たちの殆どは「若者」であるが、ふと疑問に思うことがある。なぜ親元に帰らないのか。何かしらの理由があるかもしれないが、「ネットカフェ難民」を続けるよりもマシではないのか?

門倉貴史氏の著書によると「ワーキングプアとは、汗水たらして一生懸命働いているのに、いつまでたっても生活保護水準の暮らしから脱却できない人たちのことをさす」「働いているのに年間収入が200万円に満たない人たち」だそうだ。

たしかにボーナス無しで月の手取りが16万円というレベルでは独りで生活していくのにギリギリのラインだろうか。フルに働いているとしても時給換算すると学生アルバイトさんたちと殆ど変わらない。

「生活がいかに大変か」という事例がいくつか掲載されていて深刻さがリアルに伝わってくるが…

あえて冷たい事を言えば、「学生のバイト」と同じ事しかしていないのならば、雇う側が支払う額は働く人の年齢に関係なく同じであるのは当たり前である。社員とバイトが全く同じ作業をしていて責任範囲も全く同じなのに、社員はバイトの2倍の給料を貰っているという企業があること事態が変である。だからこそ「企業はもっと社員に登用すべき」という意見が出てくるのであろう。時間売りがバイトではないのか?

「貰っている分の働きはする」が大前提だが、我が身に置き換えてみると「『自分はそれ以上やっている』と言い切れるのか」と、ふと思った。自信を持って言えるように精進せねば。



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