主に戦車がメインの戦争漫画の大御所に値するのは小林源文氏の作品でしょうか。「主役がドイツの戦車に乗っている」漫画がどれなのか、あれこれと検索して辿り着いたのが「黒騎士物語」という作品だったため、あくまでも“お試し”のつもりで程度が良さそうな中古をポチッしました。
黒騎士物語【愛蔵版】 商品価格は1200円(中古)で、送料が257円。
源文劇画の原点、「黒騎士物語」のリニューアル版です。 戦争劇画のスタンダードであり、金字塔的作品。 ホビージャパン誌で連載した劇画です。
『1943年秋、名もないロシアの農村で~』の一節で始まる、御存じバウアー中尉の黒騎士中隊の物語です。ホビージャパンで大判別冊で発売し、単行本は日本出版社から出版されて現在もなお20刷を越えて売れています。愛蔵版のあとがきには、「攻殻機動隊」で有名な押井守監督が、特別寄稿しています。
本作品の主人公であるバウアー中尉の生き様を描いた人間ドラマぽい戦争漫画です。劇画タッチのため、最初はとっつきにくい感じがしますが、数ページ読み進めれば慣れます。
戦車がメインの戦争漫画を読んでみたい人にはお勧めできますが、愛蔵版の定価は2160円もするため、単行本を中古で買うと良いかもしれません。それとも程度の良い愛蔵版の中古を待つか。
実は、三十数年前にどこかで読んだ戦車の漫画がこれかと思って購入したのですが、残念ながら違いました。単行本の発売日が1986年7月ですので、探しているものはこの作品より古いようです。
調子に乗ってこんなものも購入。
街道上の怪物 中古が無かったため新品価格は2160円。
小林源文の初期短編集。WWII欧州戦線を中心に、ベトナム戦争迄のバトルアクションを描いています。ガールズ&パンツァーの対プラウダ戦で有名に成ったKV-Iが登場します。いかに「怪物」であったのか、是非ご一読を。
正直言うと紹介文に釣られてポチッしましたが、収録されているものは全て短編集(非常に短い)ですので、殆ど“ストーリー”がありません。書籍タイトルの「街道上の怪物」は「KV-I」のことを示していますが、「えったったこれだけ」で終わってしまう内容でした。
小林源文氏のファンならば購入に値するかと思いますが、何らかのストーリー性を求める人には不向きです。
再販されている書籍が全て大型本になっているためか、一部を除いて2160円もするため、他の作品も気になる所ですが打ち止めです。