『「何もない部屋」で暮らしたい』は参考になるのか?

いつだったのか忘れましたが、モノをどんどん捨てていった人が最後は住む場所まで捨てたという話をどこかで見ました。そこまで極端すぎるのはどうかと思いますが…

最低限の持ち物で暮らすことは、持ち物のために費やすムダな時間を削ることができる。それが意味することは、過去の遺産を大量に処分したことでなんとなく分かるようになってきました。

そこで、断捨離の次なるステージを求めて、何か参考になるものが欲しくて書籍を購入。


「何もない部屋」で暮らしたい ミニマルライフ研究会 (著)

「なにもない部屋」に憧れる人たちが増えています。
本書はそんな「なにもない部屋」=「超シンプルな部屋」に暮らす約10人の方々の取材を集めたものです。
部屋の写真と、本人たちのライフスタイル、なぜモノをなくすようになったのか?から、
実際に必要なものの上手な収納の仕方までをインタビューしています。
モノが溢れる今だからこそ、モノのない部屋に憧れる人たち、必読です。

10人のミニマリストが語るハウツー本かと思ったのですが、あくまでも各自が考えているミニマルライフのあり方のエッセーみたいな感じです。よって、私には殆ど参考になりませんでした。参考になるのは掲載されている各ミニマリストの自室の写真です。この写真にちょっとしたコメントを書いてくれるだけで十分かもしれませんが、それだけでは市販するような書籍にならないため、空きスペースが非常に多い文章を加えたのでしょうか。

写真を見て「ここまでやれるものなのか」と思うわけですが、「でもこれってホテル暮らしと変わらん」とも思えるわけです。私がやっていたブロンプトンの旅では、携帯する荷物を厳選して本当に必要なものだけをバッグに詰めて5~7日の旅をしてきました。ホテル暮らしで良いのなら、その荷物だけで暮らしていけることになります。

ということで、この書籍を嫁さんに見せたところ、「自宅を片付けるよりアパート借りた方が早いよ」と身も蓋もない返しがきました。ミニマルライフを極めた人たちの部屋には生活感が殆どありませんね。



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