山を越えて出雲大社参拝の旅路

2013年9月17日~18日

ブロンプトンの「分割日本一周」も残り僅かになってきましたが、山陰エリアが後回しになった最大の理由は「繋ぎのルート」の設定が難しかったからです。日本縦断ネタで始めたブロンプトンの旅だったこともあり、広島から山口の下関までの区間を欲張って複雑なルートで進めました。日本一周に変更した段階になると、それが足かせになり、ルート設定に大いに悩むことになりました。すんなりと山陽エリアを進み、九州を周った後に、山陰エリアを進むような「よくある日本一周ルート」ならば悩むことは無かったのですが、「やりなおす」には範囲が広すぎます。

そこで、3か月間ほど掛けて日本一周の終盤までのルートを検討した結果、無理やり感はありますが、「松山→尾道→出雲」で解決。「東京~京都」の区間が2本立てになっている点も“無理やり感”がありますが、欲張ってあちこち立ち寄っているため、帳尻合わせはどうしても生じてしまいます。

尾道から出雲へ抜けるルートは限られていて、いずれのルートを使ってもブロンプトンでは単日で出雲まで走ることはできません。ルート決めの決定打は「宿の確保」となりますが、近すぎたり遠すぎたりと都合が良い場所には宿が見つからないもので、「おひとり様」では泊まれない民宿が多いのも気になります。最終的には「石見銀山」を諦めることで宿の確保ができ、尾道から出雲へ向かうことが可能となりました。

走行ルート
瀬戸内&山陰遠征
20130917尾道~比婆山温泉 距離: 122.8km 平均スピード: 18.5km/h 獲得標高: 1,404m/882m
20130918比婆山温泉~松江 距離: 127.0km 平均スピード: 21.8km/h 獲得標高: 593m/1,048m

四日目


昨日までの3日間とは違い、今日からは過酷な2日間となります。食べ過ぎかもしれませんが、今朝もしっかりいただきます。ただし、簡易的な朝食バイキングだったため、おかずを全種類確保しても大した量にはなりません。


7時45分ごろにスタート。3連休明けの平日の朝は「尾道」とはいえ、通勤、通学の人たちが多くて、このブロンプトンで市内を走り抜けるというのは、なんとなく場違いな感じがしてきます。


尾道市内を抜ける前から結構な上り区間になっていましたが、尾道市内から約40kmほどは、アップ、アップ、アップ、ちょこっとダウン、アップ、アップ、アップ、ちょこっとダウンという感じで進みます。


「今高野山」にちょと寄り道。仁王門には、たくさんの草履が掛けられていますが、いつの時代のものなのか不明。なんとなく「旅人」にはご利益がありそうな気がします。


弘法大師開基と伝えられる今高野山「龍華寺」。調べてみると「平家」も絡んでいるらしいです。


朱色の普門閣展望台。紅葉の名所と知られる今高野山、時間に余裕がある場合は「今高野山城」跡地に建てられた城の形をした展望台にも行ってみるといいかもしれません。今高野山城は「織田 vs 毛利」に巻き込まれた上原氏が城主だったそうです。


上りの前半区間終了。ここから30km下りますが、その前に昼食タイム。


いただきます。


こんなところに出雲大社が! 「二拝四拍手一拝」でお参りします。

出雲大社備後分院は明治12年島根県出雲大社の御分霊を奉じ、明治26年には大国主命(オオクニヌシノミコト)を祭神とする大社教分院として改められました。約1100坪の境内には、社殿、拝殿、社務所があり、神木を含めた周囲の景観も荘厳です。また、大社分院ということもあり、年末・年始には備後地方各地から大勢の参拝客が訪れます。

「出雲大社 分院」で検索してみると出雲大社の分院が日本中にあるようです。


国道を外れると、こんなサイクリング向きの道路を走ることができます。「ちょっと寄り道してみたら」という切っ掛けがなければ、他県民では自転車で走りやすい道を選ぶのは難しいものです。


「いにしえの里三次怪物・でこ街道」ということで三次に到着。“もののけ”って。それにしても今日は風もなく良い天気。

三次町は、初代三次浅野藩藩主・浅野長治が川を天然の堀に見立て、藩主・家臣・町人が同じ城郭の中に住まう総廓型(そうくるわがた)の城下町として整備しました。その名残として鍵型道路や筋違い道路、古い堤防の一部などが残っています。町筋には御影石の石畳が敷かれ、商家が立ち並び繁栄していた証として「卯建(うだつ)」のある古い家が残っており、歴史的な街並みのシンボルとなっています。

ということで、町並み散策です。


国登録有形文化財「照林坊山門」


三次町歴史的地区環境整備事業のスローガンは「卯建(うだつ)のにあう町」。古い町並みを残すというのも大変なことです。

さて、町並み散策の後は、本日の後半の上り区間約50kmに突入します。


なんだろう。これ。趣味でお城を建てたのだろうか。


おーい、いきなりこれか。迂回路の説明なし。


バイパスのお陰で迂回路はのんびりムードになりました。


これは!?

ヒバゴンは、日本に生息すると言われている、類人猿型の未確認動物のひとつ。1970年代に、広島県比婆郡西城町油木・比婆郡比和町・庄原市(現在は全域が庄原市)の中国山地にある比婆山連峰において目撃された。ヒバゴンの名称は比婆山(ひばやま)からきている。
wikipedia


本日の宿まで残り10kmほど。今日も予定通り進行中ですが、コンビニどころか自販機すらありません。余分にペットボトルを携帯して正解。


17時ごろ、最後は不安になりそうな道を進んで“山の中の1軒屋”の民宿に到着。今日は精神的に疲れました。近くにコンビニ無し、自販機無し、宿にも無しで、珍しくアルコールが無い遠征の夜となりました。

五日目


おはようございます。7時30分ごろにスタート。ただいまの気温は15℃。寒さを感じる中を昨日に引き続き上ります。


さらば広島。こんにちは島根。ただいまの気温は12℃。通常は県境が峠になっているものですが、残念ながら国道314号はそうではありません。


頂上であることが、これほど分かりやすい標識を他には見たことがありません。広島県側の江の川水系と島根県側の斐伊川水系に分かれる分水嶺(標高727m)。


サル顔の大蛇。もう少し格好が良い大蛇にならないものでしょうか。


悪の結社のような怪しげなマーク。


日本一の規模のループ橋、その名は「おろち」。

この後は下り基調になるため、出雲を目指してひたすら走ります。


鉄ちゃんじゃなくてもワクワクするね。昭和17年製造のD51774。ちなみに、ここは公園ではありません。D51774は旧大社駅の3番線ホームに停車しているのです。今にも動き出しそうな雰囲気がしますね。


この「旧大社駅」は雰囲気があります。


遥か昔、「明治村」で見たような雰囲気がする「旧大社駅」は綺麗に清掃がされていて、ちょっとした博物館になっています。


稲佐の浜。旧暦の10月10日には出雲大社に集まる全国の神々がこの浜から出雲へ上陸すると伝えられいるとのこと。つまり「玄関」というわけですね。旧暦の10月10日に訪問したらマックスパワーを貰えそうです。


27年ぶりの訪問。(前回は独り寂しい卒業旅行「西日本一周」ドライブでした)


あらら「ムスビの御神像」が隠れています。これでは、だいこくさまが何を拝めているのか分かりませんね。


出雲大社でご祈祷を受ければご利益もマックス!?


本家は威厳が違いますね。やはり伊勢と出雲は本家を参拝しましょう。


27年振りに出雲大社を参拝してパワーをいただきました。


出雲にきたら「出雲そば」食べなくては。「そば処おくに」で「縁結びセット」をいただきました。


出雲で時間を使いすぎてしまったため、宍道湖(しんじこ)周辺の観光を全てパスして松江城へ向かいます。宍道湖は日本で7番目に大きい湖で周囲は約47kmだそうです。


これで国盗りゲーム「島根」もクリア。


15時53分、松江駅に到着。急いでパッキングして窓口へ向かい三河安城駅までの切符を購入しましたが、残念ながら5分ほど時間が足りなくて特急に乗れません(乗車券のみ購入して車内で特急券を買えば間に合ったのですが…)。出雲から松江まで強い向かい風だったため、今回は「間に合うかも」という予想が外れました。


というわけで早めの晩御飯にしました。


まだ明るいけど山陰に乾杯! お土産は山陰銘菓の「どじょう掬い饅頭」。

交通費 : 33,390円
宿泊費 : 33,280円
観光 : 3,100円
土産 : 3,795円
食事、おやつ、ドリンク : 13,799円
合計 : 87,364円




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