自分ルールのひとつ「近世の天守が残る城をコンプリート」のために岡山県の備中松山城に行くことにしました。備中松山城へ向かうルートは、いくつか考えられましたが、福山から国道313号の峠を越えるルートで備中松山城へ向かい、高梁から南下しながらさらに4か所ほど立ち寄るルートを設定。
遠征五日目
遠征最終日はkantaさんといっしょに走るため、合流地点の井原駅に7時30分ごろに到着予定で進めます。福山駅から井原駅まで輪行しても良いのですが、JRから井原鉄道に乗り換えなどがあっても面倒に思えたため自走でいきます。
瀬戸内海遠征「岡山~福山~尾道」の時に立ち寄った「福山城」。朝陽に照らされる福山城。さすがにこの時間帯では散歩をしている人も皆無のようです。
7時20分、井原駅に到着。ここでメールをチェックすると、残念ながらkantaさんは体調不良でDNS。国道182号を北上して「吹屋ふるさと村」に立ち寄ってから「備中松山城」へ向かいたかったのですが、この過酷な行程に着き合って貰いそうもないため、ショートカットになる国道313号を選んだのですが。。。
今さら「吹屋ふるさと村」に向かうのは遠回りになるため予定通り国道313号を走ります。
福山から延々と上り続けること約30km、ようやく峠と思われる場所に到着。ガソリンスタンドの横には大量の自販機が並んでいます。
ここで通常ならドリンクタイムとなるのですが、ガソリンスタンドのオヤジが「そんなところに自転車を置くな」と怒鳴ってきます。自販機のところに置くなということかとボロボロの倉庫の前に置こうとすると「そこもダメだ」と言い掛かりとも思えるようなことをオヤジが言い出す始末。このガソリンスタンドのオヤジはどれだけ性格が悪いのでしょうか。こんな意地くそ悪いオヤジが経営しているガソリンスタンドはそのうち潰れることでしょう。(この峠を下った先に綺麗なガソリンスタンドがあり、その横にも休憩できそうな自販機コーナーがありました)
峠を越えた先の景色はまあまあ良いです。それにしても朝から変なオヤジに絡まれて気分が悪いです。
時間の経過とともに交通量が増えてきたため迂回路を走りたいのですが、このような平和そうな道は極僅かしかありません。まだ山間地のハズですがなんとも走り辛いです。
10時11分、備中松山城ヒルクライムスタート。といっても休日は途中の駐車場までしか行くことができません。そこから先は自転車も通行禁止になっていて、強制的にシャトルバスに乗せられます。
「ようこそ!!日本一高い山城 備中松山城へ」
10時35分、シャトルバスを降りるとそこが備中松山城というわけではなく、ここからはハイキングとなっているのです。
こんな景色を見ながらテクテクと歩きますが、シニアさんたちは結構大変そうです。普通は自家用車で城のすぐ近くまで行くことができると思いますよね。
このような立派な石垣が現れたらハイキングは終わりです。
備中松山城をクリア。
これにて「近世の天守が残る城をコンプリート」です。
ちなみに「近世の天守が残る城」とは、弘前城、松本城、犬山城、丸岡城、彦根城、姫路城、備中松山城、松江城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の12城です。
せっかくですから天守も見学します。
予想に反して広間があるだけでした。
「雲海と城」がブームなのか備中松山城も雲海で売出し中です。
→ 雲海に浮かぶ備中松山城を望む展望台
備中松山城に思いのほか時間を費やしてしまったため時刻は既に11時48分になっています。仮に「吹屋ふるさと村」に立ち寄る行程を組んだ場合、どうなっていたのでしょうか。
高梁の町並み散策といっても、見所は「武家屋敷」周辺くらいでしょうか。
雰囲気がある「高梁市郷土資料館」の外観。
織田裕二主演の映画「県庁の星」のロケ地である「天満屋ハピータウン高梁店」。高梁市は映画のロケ地になっている場所がたくさんあります。興味がある人はネットで検索してみてください。
軍師官兵衛にも登場した「山中鹿介」は、毛利輝元の下へ護送される途中、この地で謀殺されたようです。(山中鹿介幸盛の銅像は「月山富田城跡」に建てられています)
さて国道180号を南下しますが、絶好の行楽日和ということなのか分かりませんが、一般車両の往来が非常に多く、精神的に疲れます。
13時47分、鬼ノ城ヒルクライムスタート。。。ゴールまでたったの3kmかと甘い考えはすぐに吹っ飛びます。勾配が軽く10%を超えるどころか15%を超える激坂ヒルクライムです。途中からひたすら押し歩きになりましたが、荷物満載では押し歩きすらムリな状態になり、残り1kmくらいでブロンプトンを放置して、ゴールまでハイキング。
鬼ノ城ビジターセンターで休憩を兼ねて勉強タイム。
※自動販売機や売店がありません
100名城の鬼ノ城(きのじょう)をクリア。この「西門」しか建物が残っていないためここで撤収します。
荒地の周回コースがあるようですので、時間に余裕がある健脚な方はハイキングを楽しむのも良いかもしれません。
→ 総社市ホームページ | 鬼ノ城
テクテクと激坂を歩いて下っていると、なんと高校生くらいの女の子がロードで上ってきて驚きました。いやはやすごいことです。
15時47分、水責めで有名な「備中高松城」址に到着。
大河ドラマ「軍師官兵衛」の影響なのか、岡山の観光協会のサイトに詳しい解説ページが用意されています。
→ おかやま観光コンベンション協会 | 驚天動地 高松城水攻め
清水宗治首塚(本丸跡地)
私もそうでしたが正直言って「ここがそうなのか?」と疑問に思う人が多いのか、「ここがそうです」とアピールする幟があります。
やはり、ここが城跡とは思えない風景ですね。
備中松山城と鬼ノ城で時間を費やし過ぎたため、終盤の2か所をパスして、岡山駅へ直行します。実はブロンプトンのリアタイヤが鬼ノ城の下りでコジャック特有の“うねり”が発生して、いつバーストするのか微妙な状況にあります。空気圧を下げ、走行速度も抑えて慎重に走り続けます。
16時44分、岡山駅に到着。殆ど待ち時間もなく新幹線に乗り込み、今回の遠征は完了です。
遠征に乾杯!!
走行距離
初日:82.8km(749m)
二日目:96.6km(762m)
四日目:107.1km(571m)
五日目:120.9km(891m)
合計:407.4km
交通費 : 31,440円
宿泊費 : 26,300円
観光 : 5,030円
食事、おやつ、ドリンク : 7,634円
土産 : 2,738円
合計 : 73,142円