補完計画群馬県編「富岡製糸場と伊香保温泉」

2014年10月17日

今回の遠征の最大の目的は世界遺産に認定された「富岡製糸場」を見学することですが、愛知から群馬へ行くだけでも結構大変なことです。そこで以前からピックアップしておいた群馬エリアの立ち寄りポイントを、できるだけ網羅するようなスケジュールを組んでみました。ただし、「尾瀬」についてはベストシーズンがあるため、来年のその季節までお預けとします。


20141016上田~軽井沢
20141017軽井沢~伊香保
20141018伊香保~熊谷
20141019熊谷~東京

遠征二日目


朝からご飯3杯でお腹いっぱいになった民宿の朝食。


宿を7時30分ごろに出発して、これで4度目になる碓氷峠に到着。アルテッツァを購入した時に「頭文字Dの舞台を訪問する」を目的に2度訪問。1度目はヒルクライムで2度目はダウンヒル。ブロンプトンの旅で訪れた3度目もダウンヒルでしたが、やはりここは上りより下りが楽しいです。


碓氷峠のコーナーは全部で183個もあります。スピードが速すぎるロードバイクでは精神的に疲れるかもしれませんが、ブロンプトンの速度ならば楽しいダウンヒルとなります。


有名な「C121」。


懲りずに今回も「乗せてこれるかしら!? その一本に!! by 沙雪」。


前回は時間に余裕が無かったため「碓氷第三アーチ」までいっきに下ってしまいましたが、今回は余裕があるため、ちょこちょこ停車しながら旧信越本線の遺産を眺めます。写真は「碓氷第六橋梁」。


「碓氷第五橋梁」。


「碓氷第四橋梁」。


これが通称「めがね橋」で有名な旧信越本線の「碓氷第三アーチ」。

通称「めがね橋」として親しまれている煉瓦アーチ橋で径間数4、長さ91m、高さ31mでわが国最大の煉瓦づくりアーチ橋です。明治25年に完成し、アプト式鉄道を支えてきましたが、昭和38年新線開通に伴い廃線となりました。平成5年に国の重要文化財に指定され、平成13年廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」として整備され、現在は橋上を歩くことができます。
あんなか観光ガイド|安中市観光協会


旧信越本線の廃線跡は遊歩道になっているため、トンネル内を自由に歩くことができます。「碓氷第三アーチ」の近くに狭いながらも駐車場があるため、ここを起点に散歩する人が多いかもしれません。私もドライブで立ち寄った時はここを起点にしました。今回はブロンプトンを押し上げて、少し先の空き地に駐輪します。


トンネル内はこのように遊歩道として整備されているため、普通の格好で問題ありません。


「碓氷第三アーチ」から眺める景色。※ドリフトで下ってくる車はありません


少し離れた場所に新しい鉄道が走っています。


遊歩道の終点までどのくらいの距離があるのか分からないため、トンネルの反対側に出たところでUターン。


どうやら過去には観光パンフレットになっていたこともあるようです。


このアングルでしょうか。三脚があれば同じカットを撮影できたのに残念。


気持ちよく下り続け「C1」に到着。約12kmのダウンヒルでした。


頭文字Dネタで妙義山のコースも走ろうかと進むと、野生の猿が普通に散歩しています。


ここのお猿さんたちはいたずらをしないのでしょうか。観光地ではないため、猿たちも普通に暮らしているだけかもしれませんね。


せっかくですから妙義神社を参拝することにしましたが、この辺りからスケジュールが曖昧になってきました。もともとざっくりと決めたスケジュールですので、慌てる必要はありませんが。。。写真の「総門」は国指定重要文化財。


今まで「ちょっと立ち寄って参拝を」という場合はせいぜい10分から15分程度の時間でしたが、思いのほか境内が広くてどのくらい時間を要するのか見当がつきません。


こちらの「唐門」も国指定重要文化財です。


妙に豪華な「妙義神社」の「本殿」も国指定重要文化財。柱の金箔の龍や、羽目板壁の鳳凰は見応えあります。


こちらは「竹林七賢人」。


本殿の後方の天狗社には天狗面があります。ここまで覗きに来る人は少ないかもしれません。


「日本一周」達成後の補完計画の旅はそれまでの旅とは違い、ざっくりとした計画を立てて、あとは現地で状況次第で行動という方針にしているため、急きょ「ちょっと立ち寄ってみる」ということが多くなりそうです。

ということで、山を走るのが飽きたこともあり、この後は頭文字Dネタの妙義山編をバッサリとカットして「富岡製糸場」へ向かいます。


10時55分、「富岡製糸場」に到着。ざっくりしすぎて1時間くらい遅れて進行中ですが、午後からの予定も修正可能なため、じっくりと見学します。平日にも関わらず既に大勢の観光客が訪れていて、ボランティアのガイドツアーに参加するためには結構な待ち時間が発生します。もともと団体行動というのも性に合わないため適当に散策することにしました。


ツアー参加すればそれぞれの建物がどのような役割だったのか分かるのでしょうが、単独では掲示されている建物の名称から想像するしかありません。


自動繰糸機


工女の寄宿舎

「日本の世界遺産をコンプリート」が目的ですので、製糸場そのものに特別な興味があるわけではなく、「行ったことがある」「見学したことがある」程度ですので、滞在時間は45分くらいで撤収。正直言って世界遺産に認定された理由が分かりませんでした。地元の人たちにとっては貴重な観光資源になっているので、良かったかもしれませんね。


「富岡製糸場」周辺で立ち寄りポイントを探してみたところ「甘楽町」が良さそうに思えたため、少し寄り道します。


甘楽の道の駅で名物の「桃太郎ごはん」の弁当をいただきます。キジ肉を使った混ぜ御飯だから「桃太郎」。


食後は甘楽町を散策します。城壁のようなものに囲まれている中学校も素敵です。


武家屋敷(松平家大奥)で管理人さんからあれこれ歴史話をお聞きしてお庭を拝見。


大奥の庭園

主屋から南側の庭園の面積は約360平方メートルで、門から主屋に至る間は約110平方メートルである。池は大きく、東西に長軸がある瓢箪形を呈し全長約14m、瓢箪形のくびれ部で約5.5m、くびれ部より東側の南北方向は約6.5m、西側は約8mである。幕末、アメリカのペリーが浦賀にやって来たとき、将軍が江戸城大奥の女性達15人前後を親藩である小幡藩のこの家に疎開させたと伝えられている。これ以来、「大奥の庭園」と呼ばれている。また、「静の庭」(流れのない池)とも言われており、落ち着いた感じの庭園である。
甘楽町 | 大奥の庭園


小幡藩勘定奉行「高橋家」の屋敷

さてここからは少し山越えをして高崎市へ向かいます。高崎市といえば「サイクル野郎」に出てくるアレです。


昭和11年の建立当時は東洋一の高さと言われた「白衣観音(びゃくえかんのん)」。高さは41.8mあります。その大きさに圧倒されますが何かしらの神秘さを感じるため、我を忘れてボ~と眺めていました。

ただいまの時刻は13時45分ごろ。まだ余裕があるため予定を変更して前橋市に向かいます。


2012年4月の「木曽福島~碓氷峠~東京」の遠征で、隣の公園まで来ていましたが、城跡があることを知らなかったため、「前橋城跡」を取りこぼしていたのです。これで国盗りゲームの群馬編クリアです。


本日の最後の立ち寄りポイント「箕輪城跡」に到着。


何もない本丸跡。わざわざここに立ち寄った理由は、箕輪城も「日本百名城」に選定されているからです。ここは歴史上重要な拠点で城主が次々と変わったようですが、それが分かるような解説板などを設置してほしいものです。これでは単なる空き地です。


本日の宿がある伊香保温泉を目指してひたすら上りますが、散策に疲れたのか全く力が入りません。上り区間のアベレージは1桁台になっています。いつになったら宿に着くのやら。。。


陽が沈み、そろそろ暗くなってしまいます。下るのはあっという間でも上るのは大変です。


昔は伊香保温泉まで鉄道が通っていたようです。現存していたら迷わず使っていることでしょう。遠征の荷物を搭載したブロンプトンでは結構キツイです。


疲労困憊状態で17時30分過ぎに宿に到着。さっそく温泉タイムですが、まさに貸し切り温泉状態。風呂上りに体重計に載ってみたところ、体重がめちゃくちゃ減っていました。今回は観光メインの遠征なのにいつも以上に疲れています。散策は自転車を走らせるより疲れます。


温泉後のくつろぎタイム。今日の宿の皆さんの応対の良さに感心するばかり。ここまで丁寧な宿はめったにありません。昔、ドライブで訪問した時に泊まった宿も応対が良かったので、伊香保温泉には良い印象ばかり残ります。


温泉旅館の晩御飯。いただきます。


今夜は大きいサイズで2本。群馬県に乾杯!! 「伊香保温泉にもう一度泊まりたい」と考えていたため、今回の遠征で実現できて良かったです。

走行距離:101.9km 獲得標高:1336m/1526m アベレージ:18.7km/h



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