この「混沌戯言」は混沌日記(おやじ日記)ゆえに、いろんな事柄を書いています。(8月下旬からデジカメねたが続きましたが)
雑記ということもあってか、検索されてくるキーワードも非常に多彩な顔ぶれで、なかなか面白い。
最近、その中で少し気になったものがこれ。
・LEXUS IS 年収
・レクサス IS ターゲット 年収
・レクサス 年収
買おうと思っている人が検索してくるのでしょうか。残念ながら私の車は違います。
「LEXUS IS」なら、サラリーマンでも少し頑張れば手が届く車ですね。いちおう「レクサス」ですので、ぷち富裕層にウケるかもしれませんが、「IS」のために“レクサス”ブランドの位置づけが中途半端になっているような気がする。「庶民がムリして買う」「ぷち富裕層が頑張って買う」ことを期待していないのに、「ISなら買えるかも」とターゲット外の人たちに思わせているのは罪。
一般的に「車」というものは「年収」に合わせて買うもので、見栄で買うものではありません。もちろん、見栄ではなくどうしても欲しいからという場合は当然あります。でもそのような車は“ブランド”で買うものではありません。
私は20年間で4台の車に乗り継いできましたが、それぞれ「欲しいと思うもの」と「年収」のバランスを考えて購入してきました。その経験から「サラリーマンがムリなく買える車の価格」には法則があることは間違いありません。
車の車体価格(諸経費やオプションを除く) = 年収(総支給額) / 2
ということで「LEXUS IS(390~525万円)」なら年収800~1000万円の人が対象となります。
この法則は案外当たっていると思いますが…
購入金額に多少の増減はありますが、車体価格の2割増し程度。個人差はありますが、手取り額は年収の平均して2割減程度でしょうか。
ベースとなる数字は「車の車体価格 = 年収 / 2」となりますが、これに各個人の事情が入ってきます。年齢や家族構成、マイホームローンの有無、そして重要なポイントは価値観でしょうか。車よりも衣食住のベースをアップさせたい。海外旅行をしたい。より多く趣味に使いたい。などなど。
ムリして上のクラスの車を買っても、維持費もその分必要になります。車というものは初期費用だけの問題ではないのです。維持していくためにもそれに見合った年収が必要です。
でも、実際問題として、最近の車は最大公約数的なものばかりで心底欲しいと思えるものはありません。メーカーとしては“売れ筋路線”をとりあえず出しておけばそこそこ売れ、買う側も「車」というよりは「移動の手段」として見ているわけで、「感性が合う車」というものを求めていないのかもしれません。「結局のところ拘りがある人は輸入車を選ぶ」というのも分かる気がします。
「車」というものを「移動の手段」として考える人は「車の車体価格 = 年収 / 3」になるかもしれませんが、そのような人は「レクサス」には興味を示さない。生活水準をバランス良く上げて車もということで少し上乗せして「レクサスISのターゲットは年収900~1100万円」になるかと思います。(「LSなら年収は余裕で2000万円以上」でしょうか)
「買えない事は無いが買ってしまうと他に金を使えなくなる」と悩まされるのが「車」というやつかと。ただそう思うような人は「ブランド」とは無縁ですね。(私も含め)
追記.(9月9日)
愛知県内の製造業の会社というものは、規模が全然違うのに何かと世界のTOYOTAが気になるようで、表面的なものだけをマネしたがります。本質を理解せずにマネするから、失敗するのでしょうが…
MSNにこんなデータが掲載されていた。
トヨタ自動車 : 企業概要 : 従業員データ
従業員数 (単独) 67,650 人
従業員数 (連結) 299,394 人
平均年齢 37.0 歳
平均年収 7,990 千円
この「平均年収」には現場の人も含まれているんだろうか?
現場部門で夜勤が多くて残業も多ければ年収は“2倍”になるけど、まあ中小企業の現場の人には到底届かない金額で、こればかりは会社としてもマネすることはできないでしょう。