ウエイトハンディ制の是非

今日の激Gを見てようやく状況が分かった「スーパーGT最終戦」。

スカパーでリアルタイムで観ることができるらしいが、スーパーGTだけのために契約するのももったいなくて、「激G」と一ヶ月遅れのCATVで観ています。

ウエイトハンディ制という面白いルールのため、年間通した戦略と最終戦一個前の駆け引きレースで“本来あるべきレース”とは違うものが見られます。

それが良いか悪いか一概には言えず、それがあるために“イベント”としては面白いことは間違いありません。速ければチャンピオンになれるという訳ではないのですから、どこのチームにもチャンピオンになれる可能性を持っています。

でもそれで本当に良いのか?と毎年同じように感じます。本当に速いチームが各レースの上位に食い込み、その累積でチャンピオンになるという当たり前のルールにした場合に、どのチームがチャンピオンになるのか見てみたいものです。

速い車にはパワーダウンを求め、レースで勝つチームには重石を載せて勝てないようにする。遅い車には「救済処置」があり、逆転現象が起きる。

「年間通して面白いイベントにする」ならばそれで良いのかもしれないけど、レースを観にいく人は全レース観にいくわけではない。自分が観にいったレースで応援しているチームの車が“勝てないようになっている”状態で、レース序盤から上位に食い込むのは絶対ムリだと分かっていたら、何か虚しさを感じないだろうか。

この面白いルールのため今シーズンは最終戦次第で「8チーム」にシリーズチャンピオンの可能性があったが…

といってもその可能性があるチームのマシンには重石がのっているわけで、表彰台を狙うのはムリ。

めいいっぱい頑張っても4位か5位。その中で4位に食い込み僅差でシリーズチャンピオンの座に輝いた脇坂選手、ロッテラー選手、おめでとうございます。特にここ何年間苦汁をなめてきた脇坂選手、ようやく苦労が報われましたね。

チームは勝つためにスタッフ一丸となりマシンを仕上げてレースの開幕を迎える。しかし、“速いから”という理由でハンディを付けられる。勝てないチームには少しでも勝てるように救済してあげる。そんなことで本当に良いのかなぁ。「ルノーとフェラーリは速いからパワーダウンと重石を載せてね」というルールはF1には無いだろうに…

せめて最終戦だけはハンディ無しのガチンコバトルにして欲しいものです。そうすれば開幕戦と最終戦で優勝したチームが本当に速いということになりますから。

追記.
レースのオープニングラップでのZENTとARTAの接触。
あれってアリなのか?わざとじゃないよね。
富士マイスターの立川選手の出番無しで今シーズン終わりとは…
「脇坂vs立川」を誰しも観たいと思っていたハズ。


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