世界バレー終了(女子)

「メダルを期待!」と騒がれた世界バレーが終了したが、今のチーム状態からすればまあまあの成績だったと思う。

初戦でドタバタして思いもよらなかった敗戦スタート。

コスタリカを相手に自分たちの“型”を再確認。結論としては「ベテランさんに頑張ってもらう」である。

そこからはいつもの日本らしい戦いが続くが…

大友の代わりが荒木、大山の代わりが小山であるが、ただそれだけのことで型に嵌って融通が利かないチーム体制。

オリンピックの時のチームは「防御型」「バランス型」「攻撃型」「超攻撃型」、相手チームを分析して最善な戦術で挑めた。

今回のチームでは木村選手に負担を掛けすぎである。そして苦しいときは高橋選手頼み。荒木選手の調子が良い時はその分ポイントが上乗せされ、イザという時の杉山選手。そして未完のエース小山の育成。

とにもかくにもレギュラー選手と控え選手の力の差がありすぎ。

連戦フル稼働で高橋選手と木村選手は辛そうだった。最後の中国戦では思うように体が動かなかったような雰囲気。

10月31日 日本 1-3 チャイニーズタイペイ
11月1日 日本 3-0 コスタリカ
11月3日 日本 3-0 ケニア
11月4日 日本 3-1 韓国
11月5日 日本 3-1 ポーランド
11月8日 日本 1-3 キューバ
11月9日 日本 3-1 トルコ
11月11日 日本 3-2 セルビア・モンテネグロ
11月12日 日本 0-3 イタリア
11月15日 日本 3-1 オランダ
11月16日 日本 0-3 中国

「力強さ」は無いが「粘り強さ」がある日本であるが、それだけでは勝てない相手が沢山ある。

「地元開催の有利さ」と「ラッキーな組み合わせ」で6位だったが、実力的には8位がいいところだろうか。

観にいったトルコ戦も良い試合でしたが、やはりなんといってもセルビア・モンテネグロ戦がベストゲームかも。

少しでも早く、栗原選手と大山選手が復帰して、メグカナ世代の荒木選手を含めた“3本柱”を作り、セッターで木村選手、そして小山選手と落合選手(大山選手、小山選手、落合選手は役割がカブかも)。現時点では杉山選手の代わりができる存在が居ないのが問題。

さて、来年開催の「FIVBワールドカップ2007バレーボール大会」ではどのようなチーム編成で挑むのか今から楽しみである。

ps.
「4年に一度の世界バレーだから…」とやたらとWaT(ワット)の二人が叫んでいたけど、なんだかんだと毎年なんらかの世界大会があるんだけどね。

バレーボール大会一覧

追記(11月17日).
「決勝戦が5位決定戦の前座試合になった」と「MVPが竹下選手に決まった」で結構いろんなブログで盛り上がっているようですが…

日本戦をその日の試合の一番最後に持ってくるのは「放送」の都合ではなく、観客動員の都合です。放送したものは「録画」ですから、試合開始時間と放送時間は関係ありません。

これを見れば分かりますが日本の試合は必ずその日の最後です。
http://www.tbs.co.jp/sebare/team/result_women.html

トルコ戦を観にいきましたが、1試合目が午前11時スタート、2試合目が午後1時スタート、3試合目が午後3時スタート、4試合目が午後6時スタートでした。

なぜか3試合目と4試合目の間に1時間余分に取ってあり、現地で暇を持て余したものです。

午後5時頃までは観客が殆どおらず、試合開始30分前になってようやく観客が集まりだし、試合開始時間に超満員状態になりました。

つまり、日本の試合を午後6時スタートとすることで観客動員数を稼げたということです。

土曜日、日曜日はともかく試合日が平日になっている場合、その日の最後に日本の試合を持ってくるというのは観客の都合を考慮したものです。

午後6時スタートにすれば、学校に通っている人、仕事が午後5時に終わる人も観戦することができるのです。

「MVPが竹下選手に決まった」の件については、いろいろ事情があるのでしょうが…

たしかに竹下選手はMVPを貰うに値する活躍をしたと思います。そして今大会のナンバーワンセッターといえるかもしれません。

しかし、「個人」がそうだとしても「チーム」が優勝しなければダメです。

チームの優勝に一番貢献した人がMVPを貰うというのはプロスポーツ(団体競技)の中の常識では?

「ベストセッター賞」も貰ったそうですが、それは当然だと思う。


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