バブルという亡霊に負けたウォッチマン

ウォッチマン破産 負債総額40億円
http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20060816/eve_____kei_____001.shtml

 同社は1982年の創業で、1989年に豊田通商との共同出資により現在の会社が設立された。積極的なテレビコマーシャル、安価な価格を看板に、中部地方を中心に20店舗以上を展開するまでに成長し、最盛期の1993年5月期の売上高は270億円だった。

 その後は、個人消費の落ち込みとともに売上高が低迷し、2002年3月期には約75億円の債務超過に陥った。豊田通商が経営から離れ、岐阜、静岡など17店舗を順次閉鎖した。2006年3月期の売上高は約50億円。現在は名古屋市中区錦三の本店だけで、6月末には商品も差し押さえられていた。

“バブル経済”にもっとも適した商売をやって成功を収めた「ウォッチマン」ですが、やはり“誰もが高級品をありがたく思う時代”だからこそ“どこよりも高級品を安く売る商売”が成立したのでしょうね。

バブル崩壊後、消費者の価値観の変化に対応できない企業は、転げ落ちるように業績悪化。

どろなわ式のリストラを敢行しても、根本的な商売のあり方を変えない限り復活するわけない。

ニュースによると、ブランド品のリサイクルショップが急成長したことが販売不振の原因とのことだが、ならばなぜウォッチマンが「ブランド品の買取」をやらなかったのだ。

ブランド品を売りっぱなしにするのではなく、ブランド品の「下取り制度」を導入して商品を循環させることで「顧客の囲い込み」ができたハズ。

結局のところ、ウォッチマンはバブルという亡霊に負けたということでしょう。


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