どこの家庭でも毎年この時期になるとプリンタが大活躍であろう。家庭でプリンタを使う機会というものはあまりなく、せいぜい年賀状の印刷をする程度ではなかろうか。
私の場合は、デジカメで撮影した写真を配布するためにプリントアウトしたり、旅行のプラン作りのために観光情報をプリントアウトしたりするが、やはり大量にプリントアウトするのは「年賀状」である。
今年も家族の分も含め5種類ほどレイアウトを作り、「さてあとは印刷だけだ」という段階で悲劇は起きた。
ギー、ギー、ガシャッ、ガシャッ、ビー、ビー、ガシャッ、バキッ、、、沈黙
ありゃま、印刷できないじゃん。まあこの手のトラブルは毎度の事でゴチャゴチャ弄くっているうちに動くようになるものだ。昨年はそれで乗り切った。
ところが今回は一向に治る気配無し。「もしかしたらプリンタも寒がっているのか?」という安易な思いつきでドライヤーでベルトとかヘッド周りを温めてやると、、、
シャカ、シャカ、シャカ、シャカ、シャカ、シャー
と動き出した。おー、大正解だ(情けないが)。
順調にプリントアウトをしているように見えたが、、、、
ギーーー、ガッ、バッキ、ガシャッ、ガシャッ、ビー、、、沈黙
なんいうことだ。たった8枚印刷しただけで力尽きてしまったではないか。もう一度、ドライヤーで暖めてやると、、、
シャカ、シャカ、シャカ、シャカ
なんだこいつ我侭な奴だ。と思っていると1枚印刷する度に止まるし色合いもおかしい。止まる度にヘッドクリーニングをする必要がある状態。だめだー、こんなことしていたら何時終わるか分からん。
予備のインクを大量に買って有るのでこのまま諦めるのはもったいないが、この際、新しいのを買うかとチラシを見ると、、、高いです。いや、どうせ買うのなら一番良いやつを買うことにしているからそれを買おうとすると「高い」のは当たり前。壊れたプリンタも一番高いやつだったし、その前に買ったのもそう。価格が高ければ良いのかというわけではなく、私が必要としているスペックを満たす製品はいつの時代でも高いのです。必要としているスペックに対しての価格であるわけですから、「今回はこれで十分」という場合は「安い物」で落ち着くこともある。つまりは中途半端な物を買うことは無いということである。
暖かい季節になればプリンタも復活するかもしれないし、今年の年賀状は気合のかけらも無いほど手抜き作品であるから、「今回はとりあえず印刷できればいいや」ということで居間から複合機(コピー、スキャナー、プリンタ)を2階の私の部屋へ運び込み印刷開始。
シャカ、シャカ、シャカ、~
快調、快調、絶好調です。綺麗さよりも速度を優先させたからあっという間に印刷終了。拘りを捨てたら時間もインク代も節約できるものだと実感した瞬間であった。昨年までは「写真画質」で印刷していたのでこの10倍も時間を費やしていたが、今年は「写真」を使ったのが全枚数中の20%程度で残りはイラストのみ、なおかつなるべくインクを使わないような工夫を施したのが全体の20%もあるので、時間もコストも節約できたというわけだ。
「年賀状」については今回はこれで良しとしても「デジカメの写真」が困りました。「写真」を印刷する機会は少ないですが、印刷できないとなると不便。壊れたプリンタはA3サイズまで対応しているが、そのA3サイズでプリントアウトした回数は実のところ数えるほどしかない。もちろん「写真」をA3サイズで印刷したことなどない。せいぜいA4サイズまでである。よって「イザという時にA3サイズまで印刷できる」という程度であろうし、A3サイズまで対応している機種を持っているという自己満足なだけなのかもしれない。
どうせ「写真」が目的でプリンタを買うのなら専用プリンタの方が良いかもと思ったりしたが、これも結構のお値段です。インク代が掛からないといっても専用紙が一枚当り40円もする。写真屋でデジカメプリントをしてもらうと一枚35円である。つまり家庭でデジカメプリントをする方がずっと割高なのである。仮にプリンタを4万円で買ったとして、そのプリンタが壊れるまでに500枚程度しか印刷しなかったとする。用紙代を含めたコストは一枚あたり120円も掛かってしまうことになる。
デジカメプリントをしてくれる写真屋が近所にあれば良いのだが、そんな都合が良いわけがなく、会社帰りにでも寄れる範囲にでもあれば助かるのだがそれも無い。1年ちょっと前に「写真屋のデジカメプリント」を試したくて隣の市まで行ったことがあるが、待ち時間を含めると休日の午前中が潰れてしまった経験がある。
こうなると「今はなんでもネットでしょ」ということで以前から興味があった「ネットでデジカメプリント」を試すことにした。さて結果はいかに。