昨日と今日の「 巨人 vs 阪神 」の試合を観ていると「目標」というものがいかに重要であるかよく分かる。
開幕から5月末まで阪神の調子が良いのは例年のことだが、今年こそは絶対に優勝するというチーム全体が共有する信念を持ち続けて7月半ばになっても快進撃を続けている。昨年、非常に苦労しながらもなんとか優勝した巨人であるが、今年は開幕直後からレギュラー陣がリタイア続出でまともな戦いができない状態が6月末まで続き、レギュラー陣が揃った7月には既に優勝は絶望的な状態にある。
昨年のチャンピオンチームだからこそ、レギュラーが揃った今、意地を見せて欲しい。
しかし、「何をやっても、もうダメだ」という諦めムードがチームに蔓延しているのか、精彩さを欠く試合が続く日々。
精神的にどん底な状態にある巨人が活気に満ち溢れる阪神と対決すればどうなるのか。結果は最初から分かっていたが、それにしても酷い現実である。
今年のセリーグは戦力的に阪神がもの凄く強いように感じられるが、実はそうじゃない。単純な戦力の差だけならば、勝敗にこれほどの差がつくわけがない。
ならば阪神の快進撃というものは何なんだ。
それは阪神というチームが持つ「気持ちの強さ」である。
チーム全員が「絶対勝つ」、「絶対優勝する」と心の底から思い、そして行動すれば個々が持つ能力以上の力を発揮できるであろう。それは昨年の夏場の巨人の戦い方が示している。
「連覇することは非常に難しい」と長年言われ続けているように、現実として連覇するチームは長年登場していない。
なぜ連覇できないのか。その要因の一つが「気持ち」だと私は思う。