本栖湖・精進湖・山中湖

撮影機材:OLYMPUS E-20

自宅~富士川SA

今日の天気は“ドピカン晴れ”。最高の撮影日和です。

いつもなら“6時出発”ですが、今朝はのんびりしすぎてしまい6時45分出発。9月の平日だから渋滞することはないハズ。出遅れの焦りはありません。

今日の行き先は「富士山」です。なぜに富士山なのか?それは夏のドライブで富士山を観ることができず、非常に悔しい思いをしたからで、その悔しさを忘れる前に再チャレンジしたかったから。

「再チャレンジ失敗!」を防ぐために今回はネットを使い念入りな調査を実施。結論としては、春から秋にかけて富士山をまともに拝めるのは月に2~3日程度しかなく、その貴重な日を狙い会社を休んで行くしかないということである。それほど「富士山」を撮影するタイミングは難しいのである。まあ、富士山を納得がいくまで狙い続けるのなら富士山麓に引っ越すしかないでしょう。

さて、順調に東名高速を走り、8時45分に富士川SAに到着。雲一つない晴天だが、やはり富士山の周辺には靄が出ていてすっきりしません。でも富士山の全景は拝むことができます。

今日の撮影ポイントは次の9ヶ所。

・富士川SA
・田貫湖
・本栖湖
・精進湖
・紅葉台
・山中湖
・三国峠
・御殿場口五合目
・新五合目からの夕日

田貫湖・本栖湖・精進湖

富士ICで東名高速を降りた西富士道路を走る。正面に富士山が見えて今日はなかなか調子が良さそう。

9時30分、田貫湖に到着。どこに停めたら良いのか分らず湖沿いの道を走っていると「休暇村」があったので、そこの駐車場を拝借。まあ平日の朝だからちょっとくらい良いでしょ。

「休暇村」の立地条件はとても良いのでは?。客室から富士山が真正面に見えます。ここなら苦労することなく“ダイヤモンド富士”が拝めそうです。(その時期に宿泊できればですが)

ここはキャンプ場もあるので、宿泊しながら時間を気にせずにじっくりと富士山を撮影するのも良いかも。ただし2日間とも天気が良ければという条件が付きますが。

急いで富士山ビューポイントで撮影してさっさと次の目的地へ移動。

10時20分、本栖湖エリアのビューポイントに到着。とりあえず観光客ゼロ。「静かにゆっくり撮影できるぞ」と思っていると、なぜか次々と観光客の車が停まり「綺麗だ、綺麗だ」「なんだ~逆さ富士が見れない」と騒ぎ始める。オバちゃんたち、五月蝿いですよ。

さっさと切り上げ、本栖湖をぐるっと一周してから精進湖へ向う。

さて精進湖でのビューポイントはどこなのでしょう。とりあえず西側へ移動してみると、湖の岸辺へ降りられる所へ出た。しかし、岸辺へ行くためにはジャリ道を通るしかない。パンクすると困るから、慎重にノロノロと降りなんとか岸辺に到着。車から降りて富士山を眺めると「おー、逆さ富士だ~」感激。心底来て良かったと思った瞬間。

紅葉台

ここまで順調に撮影ポイントをクリアさせてきた。いや順調過ぎる展開である。大抵こういう時は落とし穴があるもので、、、。

11時30分、紅葉台の入り口に到着。

はるか昔(十数年前)に訪れた時、紅葉台へ向う道がかなり酷くて大変だった記憶がある。その時は友人の車で来たので、彼の車が“ディーゼルターボ+AT”だったこともあり、なんとか登りきった。今回はアルテッツァで挑戦。なんとかいけるかもと突入するが100mほどでギブアップ。とても登れそうもない。間違い無く立ち往生するでしょうし、足回りが壊れそう。手前の駐車場に車を置き、頂上目指して歩き出す。看板に「近道徒歩10分」って書かれていたので「なんだ楽勝ジャン」と思うが、急坂で心臓バクバク。ようやく着いたところは「アレ??昔観た景色と違うぞ??」。どうやらここは頂上ではないらしい。紅葉台は広いので、まだまだその入り口付近なんだろう。頂上目指して歩くが、ますます坂がきつくなる。もうヘトヘト。ようやく着いた頂上。四駆車が数台停まっている。「いいな四駆は」と思っているとなんとカローラが一台。それもお爺さんが運転している「お年寄りグループ」。うーん、「パワーが無い+AT」だとこういう道でも走ることができるんだ。でも車が痛むよ、絶対。今度こそ頂上に到着なのだが、なんか違う。こんなんだっけ。まずは景色を拝めない。景色を見るためには古ぼけた食堂の店内に入る必要があるが、食堂のベランダにはロープが張られ外に出られない。景色を見るためには食堂の屋上に上がる必要があり、そこは有料(150円)。腹も減ったのでここで「肉うどん(500円)」を食べ、屋上で撮影。観光客が少なく収入が減ったことが原因なのでしょうか、景色を観るのに金を取るなんて。

写真も撮ったし飯も食ったし、さて降るか。テクテクと歩き出すと、前方から車がヨロヨロと登ってくる。どんな車なんだろうと思いつつ危ないので道の端っこに寄って待っていると、、、その車はなんとBMWでした。おーい車が可哀相だゾ。乗っているのは若いカップル。若いんだから歩け!。

この先はいっきに山中湖へ向う。富士スバルラインで山梨県側の富士五合目に行っても良いのだが、今回も目的は「富士山を撮影」だから残念ながらパス。

山中湖・三国峠・御殿場口登山道

13時30分、山中湖に到着。撮影ポイントを探すが上手いこと見つからない。岸辺に行くためには、キャンプ場とかボート乗り場の駐車場に停めるしかないようだが、「撮影だけ」で停めたりしたら文句言われそう。「ないかな、ないかな」と岸辺に行ける道を探すこと十数分、「あった!」どこかの電力会社の保養所らしき建物へ行くための細い道。このまま突っ込んで保養所に入ってしまったら困るが、よーく観察するとどうやらそうでもないらしい。

岸辺に行くと「!」、何やら良い感じ。なんとなくなんですが、撮影意欲が沸くと言うか、とにかくそんな感じがする。

次のポイントは三国峠へ向う途中にある「パノラマ台」。観光ガイドによると「最高のビューポイント」らしい。

14時、パノラマ台に到着。さすがに皆さん知っているようで、景色を堪能しながら昼食している人達が大勢。平日だというのに車を停めるスペースがギリギリ、もし日曜日たったら停めることはできるのであろうか。

この先のルートは、山中湖まで戻り国道138号で御殿場へ向うルートと、このまま三国峠を越えて御殿場へ向うルートがあるが、面白そうな“峠越え”を選択。パノラマ台から先は誰も行かないのでしょうか(反対側からも)、まったく車が走っていません。おかげで快調にダウンヒルを楽しめた。

ダウンヒルを楽しめた所までは良かったのだが、その後がダメ。ナビを信じて走っていたら何か変だと気がつく。「有料道路優先」の設定になっていたため、とんでもないルートが検索されていたようだ。「有料道路優先」、「一般道」、「距離優先」の選択ができるのだが、それらの複合で「最適ルート」というのを探してくれないものなのか。特に「距離優先」なんか選択するとエライ目にあうことがしばしば。実はこの後にも悲劇が起きる。

とりあえずナビではなく地図を確認しながら次の目的地へ向う。

14時50分、御殿場口登山道新五合目に到着。着いた早々、見知らぬオジさんが携帯電話を貸してくれと言ってきた。どうやら登山仲間とはぐれた模様。貸してあげると慣れた手つきで電話を掛けるが相手は出ない。「慣れた手つき」が気になる。本当に自分の携帯電話を持っていないのか?そう疑ってしまう私は小市民。

長居は無用。さっさと撮影して最終目的地へ向う。

新五合目

15時10分、富士スカイライン上りスタート。

平日のこの時間に上る車はいないのか、快調に走れるので楽しくて仕方が無い。途中、EXILIMで撮影しながらの運転ができるほど余裕がある。良いねホント。嬉しいよ。去年ここを走ったときは、ドンガメが多くてイライラしたっけ。あっという間に駆け上り、15時25分に新五合目到着。

しかし、日没まで2時間もあるよ。暇してしまう。土産屋を覗いたり、ちょっと仮眠したり、ガイドブック眺めたり、なんども撮影ポイントと車を往復したり、カップルで来ている人のシャッターを押してあげたり、とにかく暇つぶしに苦労する。

17時35分、ようやく夕日ショーの始まり。

私以外にも何組か静かに夕日を眺めていた。私は撮影するのに忙しい。

17時47分、夕日ショー終了。沈み行く太陽は何かジーンとしてきます。素晴らしい景色が観れて大満足。しばし感動にしたっていたが、ふと我に返り車に戻る。

新五合目~自宅

「さて帰るか」ナビの検索条件を「富士ICで距離優先」にしてルート検索するとなんか複雑。ガイドブックに載っていた「渋滞時の裏道ルート」によく似ていたから、「まっいいか」と走り出す。

富士スカイラインのダウンヒルは最高に楽しい。走っていてワクワクしてきます。「頭文字Dの最終バトルステージはここしかないでしょ」と勝手な想像をしながら走りつづける。約100m前方、一台発見。コーナー3つで追いついてしまうが、あっさりパスさせてくれた。ハザードで「サンキュ」の合図を送りつつ、せっかく譲ってくれたのだからもっと気合を入れねばなるまい。ということでペースアップしてコーナー2つでバックミラーから見えなくなった。そして、あっという間にゲートに到着。最高に気持ちが良かった。満足、満足、大満足のダウンヒル。

さてここからが悲劇の始まり。「遅~い~」そう遅いのです。前を走る2台が。真っ暗で細い道、そしてコーナーの連続だから強引に抜くこともできない。とりあえず我慢。

やっと開放されたのはナビに従って走る裏道に入ってから。と思ったのもあまい。なんじゃこの道は、、、

住宅街やら山の中の幅2mの道やら、とにかくとんでもない道を走らされる。このなところで車が故障したら誰にも助けてもらえないぞという「誰も通らない旧道」を走る。「もう勘弁して」ナビを無視して勘で走ることにした。とにかく市街地目指して走ると「西富士道路」の入り口付近に出た。「遠回りしただけジャン」自分に腹が立つ。燃料を計算するとギリギリ給油無しでたどり着けるかどうか。たぶん大丈夫だと思うが、ナビのせいで余分な消費があったから心配。どれだけ減ったんだろう。このアルテッツァは市街地とか変な道を走ると途端に燃費が悪くなる。念のため「2000円分だけ」給油した。シェルなら躊躇うことなく「満タン」と言うのだが、今夜のところはシェルじゃなかったので。

19時過ぎ、ようやく富士IC。

「快調に東名高速を走る」ができれば嬉しいのだが、現実は「不順調」の一言。なんでかな。流れ悪過ぎ。ようやく愛知県に入るが「三好IC、岡崎IC間事故のため渋滞」。道路情報を聞いていると「渋滞徐々に解消へ向う」と言っているが「本当かな」と怪しい感じ。

とりあえず岡崎ICで降りれば良いかと走行車線のチンタラ走行(時速60km)にしばらく付き合うが、なんと岡崎ICで降りる車で大渋滞しているではないか。「なんじゃこれゃ」慌てて追い越し車線に飛びこみ加速する。岡崎ICを過ぎると意外や意外、すんなり進む。豊田IC手前でペースがちょっと落ちるが、ぜんぜん渋滞なんかない。「徐々に解消へ向う」じゃなく「解消した」でしょこれは。渋滞情報を信用して岡崎ICで降りる車が多くて岡崎IC手前で渋滞。この悪循環をどうにかしてくれ。

22時、ようやく帰宅。帰路は精神的に疲れたが大満足なドライブであった。

総走行距離 606km

消費燃料  51.8l

結果的には給油無しで大丈夫だったかも知れないが、大渋滞に巻き込まれていたらアウトだった。何事も「保険」は必要でしょ。


撮影機材:EXILIM EX-S1


由比PA手前(車内から撮影)


富士川SA手前(車内から撮影)


富士川SAから眺める富士山
ここは定番の撮影ポイント


田貫湖
ここがダイヤモンド富士のビューポイント
毎年4月20日と8月20日の早朝に拝めるらしい


田貫湖キャンプ場付近


田貫湖を一周する道路


本栖湖


精進湖


精進湖と富士山とアルテッツァ
逆さ富士が観れて感激


紅葉台からの景色
山頂へ向う道は酷いデコボコ
アルテッツァでは走行不可
しかたなく徒歩で登り激疲(往復で1時間)


山中湖


三国峠を通り御殿場へ向う
気持ちが良いダウンヒル


富士山スカイライン
御殿場口登山道新五合目から眺める下界


富士山スカイライン
富士宮口登山道新五合目へ向う(車内から撮影)


五合目到着


遥か彼方に山頂


富士山の五合目から拝む夕日


幻想的な世界



関連エントリー