世界遺産コンプリートを目指して「石見銀山遺跡」

2014年9月19日

日本一周の時はとにかく距離を稼ぐ必要があったため、仕方なく観光ポイントを削ったり、都合が良い場所に宿が見つからず、やむ得ずコースを変更したりしました。日本一周で取りこぼしたものを拾うための遠征が「日本一周補完計画」というわけです。


201409中国地区(1)
201409中国地区(2)

「三河安城駅~岡山駅」の区間は新幹線を利用します。岡山駅から出雲市駅までは特急、「出雲市駅~出雲大社~石見銀山~吉田郡山城~三次駅」がブロンプトン、三次駅から仁方駅までは在来線、「仁方駅~竹原~三原~尾道~福山~備中松山城~備中高松城~岡山駅」がブロンプトンで移動。つまり、ブロンプトンと鉄道を使って岡山県、島根県、広島県をぐるっと周ることになります。

昨年は宿が確保できずに、立ち寄ることを諦めた「石見銀山」が初日のメインイベント。世界遺産に登録されたのは「石見銀山遺跡とその文化的景観」であるため、「石見銀山」だけが世界遺産に認定されているわけではありません。今回の遠征では街道および港町を訪問する余裕はないため、銀山エリアと大森エリアを散策します。

遠征初日


5時30分、いつもと同様に三河安城駅から名古屋駅までは在来線、そして岡山まで新幹線で移動。ここまでの移動時間は我慢の範囲ですが、出雲市駅へ向かう特急「やくも」は特急といえども山間地を走るため、距離の割には非常に時間を要します。


ここでも「軍師官兵衛」に便乗して「山中鹿介」をアピール。

100名城をコンプリートさせるためには、島根県の月山富田城(がっさんとだじょう)に立ち寄る必要がありますが、日程的に組み込むことができませんでした。愛知県から山陰方面へ向かうためには鉄道を乗り継いで行く必要があるため、移動だけも大変です。今回の遠征で、月山富田城も攻略させるためにはどうしたら良いのか随分悩みましたが、ぐるっと周る場合は「どこを削るのか」となり、“次回”のことを考慮すると序盤または終盤を削ることになります。

具体的なスケジュールは決めていませんが「隠岐諸島(おきしょとう)」には行きたいと考えているため、その時に「月山富田城」を組み込むことにします。

同様に岡山県の「津山城」も組み込むことができませんでした。今回の遠征では、主な立ち寄りポイントの滞在時間が長くなるため、4泊5日の日程の割には過去の遠征に比べて走行距離が大幅に少なくなっています。


11時30分、出雲市駅をスタート。出雲大社行きのバスに乗るという選択肢もありますが、面倒ですので自走で向かいます。


11時55分、出雲大社。日本一周ルートに接続完了であり、今回の遠征のスタート地点でもあります。オッサンの自転車旅では場違いの雰囲気がしますが、若い娘さんのグループ旅行に最適な場所かもしれません。


道の駅「大社ご縁広場」は無料で見学できる“博物館”です。なぜ“道の駅”を名乗っているのか分かりません。


本日の目的地である「石見銀山」に向かいますが、走り辛いということありませんが、交通量は意外にも多いです。


銀山町年寄山組頭「高橋家」。この先に石見銀山の入り口があります。


小さな小屋が受付です。とてもここが「世界遺産」に認定されている場所とは思えないほど閑散としています。


「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」の入り口。この時点ではワクワクドキドキでしたが。。。


探検隊の気分で洞窟を進みます。


メインの通路の横には多数の狭い通路がありますが、そこに入ることはできません。


このような説明板は設置されていますが。。。


以上、オシマイ。そうです、これだけです。だからと言って「噂通りにガッカリ観光地でした」とは思いません。それを承知の上で訪問したわけで、あくまでも「日本の世界遺産に自力で訪問して実際に見ること」が目的ですから「訪問することに意義がある」のです。


銀山エリアは観光客の車の通行禁止ですが、自転車はOKです。駐車場から長時間掛けて徒歩で往復した時に「これだけ?」だと精神的なダメージが大きいので、レンタサイクルを利用するのがベストです。


なぜか痛車。「世界遺産と痛車」とは妙な組み合わせですね。


タクシーも通行禁止だからベロタクシー? 調べてみると銀山公園から龍源寺間歩までの往復で大人4100円なり。


「石見銀山」そのものは観光地とは言えませんが、大森エリアの町並み散策でようやく観光気分になれます。この町並みが無ければ観光客は来ないかもしれませんね。


「銀山の町」ですから古い町並みとはいえ、宿場町とは違う雰囲気がします。

今日、大田市大森町には約210世帯、500人くらいの人が住んでいるが、その建物の殆どは、寛政12年(1800年)から数年の間に建設されたものといっていい。
石見銀山の町づくり


町の端にあるのが「石見銀山資料館(代官所跡)」。

散策マップはこちらから入手可能です。
島根県大田市観光サイト


銀山エリアに引き続き、大森エリアもレンタサイクルで周ることをお勧めします。


これぞ鬼瓦という感じです。夜にこれを見たら怖そうです。

調べてみるとこちらの職人さんの作品のようです。
鬼瓦 – 島根県住宅供給公社


16時50分、本日の宿に到着しましたが、とても宿泊施設には見えない建物です。ここで合っているのか不安になってきます。


どうやら音楽とスポーツの施設のようです。フロントで確認してみると。。。


チェックイン完了。思いのほか広くて良い部屋です。独り寂しく泊まるのがもったいない。


なんと、夕食はコース料理です。


8700円で贅沢な気分を味わえました。石見銀山の近くの「かわもと おとぎ館」はお勧めです。

車なら早めにチェックインして、プールでリフレッシュというのもありかもしれません。



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