「これって歩けるのでは?」と思いついた父島ハイキングの二日目です。ブロンプトンを持ってこなかったため、ハイキングのスタート地点までバス移動して、南部エリアを攻略後に宿までひたすら歩いて戻る予定ですが…
3月18日
宿の朝食。昨日のハイキングだけで妙に身体に疲れが残っていて、いつものように「ガッツリ食べる」ができません。これが自宅周辺のプランなら「今日はもういいか」と思えるくらいです。
1本目のバスの時刻まで時間があるため町並み散策。
オプションツアーに参加する人たちには「まだまだ早い時間帯」ですので、ぶらぶらしている観光客も極わずかです。しばらく海を眺めてまったり過ごします。
ここが町のメイン通りですが、「おがさわら丸に乗船してきた観光客たちはどこに居るんだろう」というくらい最終日まであまり見かけません。「宿から出るのはオプションツアーに参加する時間だけ」ということでしょうか。
生協で弁当を購入してバスに乗車。このバスは町内をぐるっと巡回してから南部へ向かいます。1回の乗車でどこまで乗っても料金は200円という格安です。ということで、早めにバスに乗ってぐるっと町並みをバスから眺めましたが、「これは自転車いらんなぁ」と素直に感じた激坂の連続でした。
終点の「小港海岸」でバスを降りて、8時30分ごろにハイキング開始。
ハイビスカスの背景に「ガジュマルの木」を配置。まさに南国らしい雰囲気です。
まずは消毒コーナーで靴裏を綺麗にします。そして、隣の看板の説明を読んでから行き先が書かれた筒に石を入れます。
マップで改めてハイキングコースを予習しておきますが、いっきに標高を稼ぐようなコースになっていることが分かります。
橋にはヤギの侵入を防止する扉が設置されているため、ハイキング客は自分で開け閉めして扉の向こうにいきます。ただ、この先の中山展望台を越えたあたりでヤギの鳴き声が聞こえたため、この扉に意味があるのか分かりません。
スタート直後からこれです。運動不足な人だとここで進むのを躊躇いそうです。
序盤の激坂をクリアして「中山展望台」からの景色にいきなり絶景です。あれに見えるのが「小港海岸」です。
反対側には「南島」が見えています。「南島にだけ行く」という手段がなく、南島に行きたければホエールウオッチングなどのツアーに参加する必要があります。
9時25分ごろに「ブッタ海岸」に到着。ここは単なる通過点という扱いなのか先行したハイキング客は誰も休憩していません。父島の海岸はいろんな風景を見せてくれるので、ひとつひとつの海岸が絶好の被写体になります。つまり、撮影ハイキングだとなかなか先に進みません。
急ぐ必要もないため、ここでもまったりと過ごします。
なんと、すぐ目の前でサメが泳いでいます。2匹が離れずにのんびり泳いでいるのでカップルなのでしょうか。それにしても海岸にサメが普通のことのように泳いでいるとは、まさに秘境ですね。
ブッタ海岸から先は秘境ハイキングという感じになり、思ったよりは時間が掛かります。ガイドブックに「中山展望台で引き返す観光客が多い」と書かれている理由は、たぶん終点まで歩くには時間も体力も必要だからでしょうか。このコースは想像より遥かに大変です。
ただただ圧倒される風景がこれでもかと飛び込んできます。
「いろんな形状の海岸がすべて父島にある」と思えるほどバリエーション豊富です。
11時ごろにゴールの「ジョンビーチ」に到着。「目安時間は100分」となっている区間でしたが150分掛かりました。
この海岸も見ごたえあります。父島の南部をハイキングすると1日掛かりになってしまうため、「ジョンビーチ」まで来る観光客は非常に少ないかもしれません。私が歩いているときは5名程度でした。
「ここで弁当を食べてから引き返す」がお勧めのプランになっていたため、生協で仕入れた弁当を食べながら、のんびりします。
ぼーと海を眺めていると、何か海にいます。なんだろうとTX2で望遠を使って確認すると、なんとウミガメです。この時はウミガメがバシャバシャと泳いでいるのかと思ったのですが、帰宅してから写真をチェックしてみると「親子亀」でした。親亀の背に必死にしがみつく子亀が可愛い。
40分程ゆっくりしてからUターン。逆方向から見る景色を楽しみながら歩きますが、「うーん今日はどこまで歩けるんだろうか」と不安になってきます。
再び「中山展望台」からの景色ですが、少し立ち位置を変えて眺めるだけ雰囲気が違って見えます。復路は120分ほどで「小港海岸」でバス停まで戻りました。
少しでも雲が出てくると急激に気温が下がるのは父島の特色でしょうか。海水浴ポイントらしい雰囲気の「小港海岸」。
小港海岸の岩は「枕状溶岩」です。写真では伝わりませんが、かなり巨大な岩で、まるで“王蟲”みたいです。
ハイキングではなく登山のようなコースを「もう勘弁して」とつぶやきながら進んで…
「コペペ海岸」に到着。ここで脚に限界を感じます。ここからは一般道を歩くことになるため「扇浦」のバス停でギブアップできます。
この野鳥を見ると「南国に来ているんだなぁ」と感じます。
15時少し前に、疲労困憊で「扇浦海岸」に到着。15時18分のバスに乗って町に戻ります。
夕食まで2時間ほどあるため生協で晩酌セットを仕入れて早々と乾杯タイム。そして一休み後に町をぶらぶらします。
今日はお月さんも綺麗ですね。面白い構図になるように撮ってみました。
おがさわら丸は乗ってきた観光客が帰る日までずっとここに停泊しています。
この可愛らしい野鳥の名称は? (イソヒヨドリのメス)
そして、宿の夕食。
「星空撮影」のために購入した三脚が役にたつ時がきました。さっそく海岸で星を眺めますが、残念ながら「綺麗なお月さん」が明るすぎて星空撮影には適していません。
「父島ハイキング その3」に続きます。
本日のハイキングコース
タグ: 小笠原諸島 父島