山口からSLに乗って津和野。そのあとは日本海側のルートで下関。そして船で門司に戻る。そのあとは出版社からの仕事の依頼を受けて再び九州の鉄道の取材。
第一巻が九州編だったので、山口に行ったことで中国編になるのかと予想しましたが再び九州編です。鉄道ネタの宝庫なのかもしれませんが、作者が九州大好きなのでしょうか。
主人公である菜々が使っているカメラは「PEN-F」で、レンズは12mmF2.0と30mmマクロです。ちょっと風景を撮って、メインは駅弁の撮影&実食ですので、機材としては必要十分です。作者の趣味なのか、撮影機材ネタにもちょいちょい踏み込んできますが、そのことで「新・駅弁ひとり旅」のサブタイトルが「撮り鉄・菜々編」となっている理由はそういうことなのかと今さら気付くことになります。
つまり、駅弁を題材にしていますが、撮り鉄ネタでもある漫画なのです。
ということで、菜々は取材先でいろんな撮り鉄マニアと遭遇することになるのですが、第二巻では「E-M1 + 14-150mm」を使っている青年が登場。単焦点レンズは旅で使うのは不便すぎるのになと第一巻を読んだ私の感想ですが、そう思わせる伏線だったのか、菜々の撮影機材が旅先で一新されます。
旅先のカメラ店で「E-M5 + 14-150mm」を少し触って即買いです。作中で重量バランスのことにも触れているので、作者はオリンパスの機材のことをよくわかっています。
で、そもそもなぜ「PEN-F」だったのか。前職をやめてフリーライターとしてやっていくにあたり、同僚たちからの餞別だったようです。「PEN-F + 12mmF2.0」って結構な高額品ですが太っ腹ですね。
撮り鉄ネタが楽しみになった「新・駅弁ひとり旅」。第三巻にも期待です。