社史そのもの「マツダ100年車づくりと地域」

デミオの購入前後にマツダ車に関する書籍をいくつか読みました。それらはあくまでも技術面の書籍でしたが…

マツダの車ではなく会社に関する書籍が昨年末に発売されたので購入して珍しく即行で読みました。


マツダ100年車づくりと地域

誕生から1世紀の節目を迎えた自動車メーカー・マツダ。「車づくりと地域」と題して、広島の地元紙・中国新聞が2019年11月19日から2020年8月13日の9カ月にわたって、さまざまなテーマで取材を重ねた新聞記事を編集収録。マツダ関係者へのインタビューや取材記事をはじめ、新聞読者から募ったマツダの名車デジタル総選挙、映画や漫画などで登場するマツダの名車など、読み応え十分な内容になっている。マツダ100年の歴史や変革、地域との関わり合い、忘れられない名車まで、新聞記者の目を通して見た100年の歴史が凝縮された1冊。


宅配の梱包袋から取り出すと「結構厚いなぁ」と使われている紙が厚いだけでページ数は288です。じっくり読んでも2時間掛かりません。


本の内容は新聞社らしく、新聞購読者向けに書かれたマツダ社の「社史」そのものです。


創業者の話からバブル期前後の天国から地獄へ、そしてV字回復という流れで、本来ならもう少し踏み込んで欲しいと思われる程度に全般的に軽い内容です。ざっくりといえば「マツダってどういう会社なの」が分かる書籍です。技術的な話はそれぞれの専門に書かれた書籍を買わないと分かりませんが、それを買うためのキーワードはこの書籍にあります。


巻末の「作品中の名車」の作品は私の世代なら馴染み深いものばかりです。


作中で高橋涼介が語る「オレは、ロータリーエンジンの血統に脈々と流れ続けている、孤高のスピリッツが好きなんだ。」に関しても、ロータリーエンジンに拘った理由がこの書籍に書かれています。

「マツダってどういう会社なんだろう」と気になる人にはお勧めです。



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