とっても緩い漫画「ぱらのま」4巻

職業不詳、年齢不詳で家族構成で判明しているのは兄一人のみという謎多きお姉さんの自由すぎる鉄道旅の物語ですが、とっても緩い内容のため、あまり物語性はありません。そこがこの作品の個性といえます。


4巻は「数字が含まれている駅名を一から順番に十まで乗降する」、「坂と階段探索(鉄道とは無関係)」、「幕末名所巡り(鉄道とは無関係)」、その他小ネタ、そしてメインは「山陰鉄道旅」です。山陰ネタはコロナ禍の前に取材したものだそうで、それ以降は取材に行けずにネタに困っていそうで、第5巻が心配になりますね。

東京地区のネタは実感がわかないため、ほとんど流し読みで終わりますが、山陰鉄道旅にはブロンプトンの旅で立ち寄った場所が非常に多く描かれているため親近感が涌いてじっくり読みました。


作中に出てくる萩の古い旅館


まさに私が宿泊した旅館です。歴史を感じる老舗旅館という立ち位置なのかもしれませんが、とにかく古い旅館です。隣の部屋との壁が薄すぎて会話は筒抜けどころか、ちょっとした物音も聞こえます。静かな部屋で一人でないと眠れない私には睡眠不足になったというマイナスイメージが強く残っていますが、それを除けば風情ある旅館であることは間違いありません。出雲エリアも立ち寄った場所ばかりで「あっここ行ったな」の連続です。

とにかく緩い漫画ですので、疲れていて何も考えたくない時にボーとする代わりにぱらぱらとページをめくるのに適した漫画です。



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