三菱財閥を作った「岩崎弥太郎」の漫画

いろんな銘柄の株価が下落しています。株バブル相場であったことは間違いないようですが、少しずつ少しずつ急騰した今年の2月より前の株価に戻しているような…

中長期目的で買った銘柄が下落するとナンピン買いして平均取得単価を下げ、少し戻ったところで買い増しした分を売却するの繰り返しが追いつかないくらいに下落しています。

何とか下落を食い止めてくれないだろうか。もしかしたら巨大なグループ企業ならお互いの株価を支えるのではないのか。という甘い希望を持ちたいところです。

ならば旧財閥だったらどうだろうかと参考になりそうなものをポチ。


「三菱 常勝財閥 歴史的名訓」人間を磨く。信じれば花開く (プレジデント2021年 3/19号)


タイトル通りに三菱大特集号です。


関連書籍の紹介ページに「!?」となった漫画があります。さっそく通販サイトで探してみると、かなり古い漫画のようです。


猛き黄金の国 岩崎弥太郎 全四巻

第1巻の内容紹介:
幕末、土佐井ノ口村で暴れまわる一人の男!後に三菱を築く「岩崎弥太郎」だ。荒れた毎日を送っていたが、ジョン万次郎と出会い広大な海外の話しを聞き、触発される。やがて江戸に遊学を希望するが・・。
第2巻の内容紹介:
岩崎弥太郎は別子銅山の抜銅を計画するが見事に失敗!傷心の弥太郎は長崎に出向き今度こそ「仕事をまっとうしよう」と誓い本格的な活動に乗り出す。やがて坂本竜馬と再会。二人でカンパニーを築いて行こうと約束するが・・。
第3巻の内容紹介:
藩の経営する土佐開成館で外国商館相手に辣腕を振るう弥太郎。やがて海上運輸に力を入れ始め、藩から商会を買い取る。そして明治六年、三菱商会を旗揚げする!しかしその前途には壮絶な戦いが待ち受けていた。
第4巻の内容紹介:
順調に見えた三菱の前に、郵便蒸気汽船会社が立ちふさがる。裏で糸を引くのは三井財閥だ!。三井が、日本政府が、次々と敵に回る四面楚歌のなか、弥太郎の命がけの反撃が始まる!

終盤にあの「渋沢 栄一」も登場します。

読み始めると「サラリーマン金太郎」が頭の中でちらついてくるほど作風がそっくりです。本宮ひろ志氏は「猛き黄金の国」を書いたことで「サラリーマン金太郎」を生み出したのではと思えてきます。

主人公の人徳で周囲を巻き込み、気合と根性のイケイケドンドンで話を進めるという展開で、時折りやっていることがむちゃくちゃです。どこまでが事実なのか分からなくなります。

本宮ひろ志氏の作品を読んだことが無い人にはお勧めしませんが、「サラリーマン金太郎」を読んだことがある人なら「岩崎弥太郎 伝」代わりに読んでみると良いかもしれません。

「三井」、「住友」も描かれ、幕末から明治にかけての“商い”の世界を部分的にでも知ることができます。

終盤は「日本郵船」誕生までの物語です。それが終わると主人公が亡くなるシーンになり、大団円を迎えます。



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