定年前、しなくていい5つのこと 「定年の常識」にダマされるな!
世の中の「定年準備」のアドバイスの多くは、不安を煽るタイプのものや、「べき」「ねばならぬ」論がほとんどである。
そうしたものを見聞きしていると、定年を迎えることに対して憂鬱で心配な気持ちになってしまう。
だが、実際に経験してみると、定年後の生活は、お金にしても仕事にしても、それほど心配する必要はなく、「楽園」とすら思えることがよくわかる。
むしろ不安に煽られて間違った行動を起こすほうがよほど危険である。
本書では、経済コラムニストであり退職後8年を経過した著者が、自身の体験と豊富な取材・知識に基づいて、老後の不安解消のための考え方と、「不安に駆られてやらないほうがいいこと」を具体的に指南する。
目次
第1章 お金の心配、する必要はナシ!
第2章 サラリーマン脳は捨てよう!
第3章 夫婦で旅行なんて行かなくてもいい
第4章 地域コミュニティとは付き合わなくてもいい!
第5章 趣味がなくても一向に平気!
第6章 でも、これだけはやっておこう
第7章 人生は60歳からが面白い
定年間際の世代を対象にした書籍は大量にあり、例の2000万円問題を切っ掛けにお金に関する書籍が乱発状態ですが、お金以外の事柄も取り上げた書籍ももちろん大量に出版されています。
“定年間際の世代”という分かりやすいターゲットですので、書籍の内容も似たようなものが多いわけですが、読書の不安を煽るものも結構あります。
いくつかの書籍を読んでみると分かりますが、「しょせんは机上の空論を述べている」または「昔はそうだったかもしれないけど現代に当てはまるのか」のどちらかに当てはまる書籍も多いです。
この『定年前、しなくていい5つのこと 「定年の常識」にダマされるな! 』の著者は、サラリーマン人生を長年を送り定年を迎えてまだ10年未満です。よって、著者および著者の身近の人たちの経験談に近い内容であるため、真実味があります。
ざっくりとまとめると、定年になったら「あーした方がいい」「こーした方がいい」「〇〇をすべき」という、世の中にありふれた余計なお世話な助言など気にする必要はないというお話です。
ただし、定年後の再雇用に関しては、FPの知識が必要ですので、それに特化した書籍も読んだ方が良いです。