徹底的に拘った経営手法「売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密」


売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密

無一文から売上100億・利益29億円(利益率29%)を達成した源泉、会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」と少数精鋭集団で他を突き放す「5つの戦略」。
5段階利益管理の考え方はeコマース企業だけでなく、全業種で使える。これまでは、売上が上がれば利益が上がるが常識だった。これからは「売上最小化、利益最大化」がキーワードになる。その理由を本書でおますところなく語る。
目次
第1章:売上ゼロでも生き残れる「無収入寿命」という考え方
第2章:売上OSが利益OSに変わる! 売上最小化、利益最大化の法則
第3章:会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」
第4章:小さい市場で圧勝する商品戦略
第5章:利益率29%を実現する販売戦略
第6章:ファンの心をつかんで離さない「演歌の戦略」
第7章:未経験者でも利益を上げ続ける人材戦略
第8章:売上1000億・利益300億円を実現する戦略

まだ“ネット通販”が一般的ではなかった時代だった2000年に北海道特産品販売サイト「北海道・しーおー・じぇいぴー」を立ち上げ、独自の経営手法で売上100億円、利益29億円の企業に育て上げた木下氏の著書です。根底にあるのは「利益絶対主義」です。

利益に拘る理由は、木下氏が金持ちになりたいというわけではなく、あくまでも会社存続と成長のためです。木下氏が創業者であり、今なお絶対的な存在であるため、この先どうしたいのかも木下氏次第ですが、木下氏の考えを真に理解してついてきている社員も素晴らしいと思います。

全336ページもあり結構読むのに時間を要しますが、木下氏が言いたいことは明確ですので、一つ一つの細かい数字や理屈を追う必要はないかと思います。ページ数を半分にしても木下氏が読者に伝えたいことは十分に伝わるかと。

書籍の内容に踏み込むとネタバレになってしまい、どちらかといえばネタが全てといえる書籍ですので、どうやったら「利益率29%」が実現可能なのか知りたい人は読んでみましょう。



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