書籍『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』


結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

「すぐやることの大切さ」を無意識に感じ取っている人が多いにもかかわらず、行動力が大事とわかっていても、なかなか行動できないもの。口だけでなかなか行動できない人、考えすぎて行動にうつせない人…こんな先送り、先延ばしの自分を変えるにはどうしたらいいか?数多くの人々に行動力を高める指導をしている著者の独自のノウハウで、10秒で行動に移す方法と不安を消す方法を紹介する。
目次
第1章 すぐに行動できない人の10の習慣(知る)(行動できない人は、行動を阻害する思考の癖がある;行動できない人は、自分をフリーズさせる癖がある ほか)
第2章 10秒で行動する人の思考法(学ぶ)(10秒で行動する人は、「行動してしまえば、あとは楽」ということを知っている;10秒で行動する人は、頭に「見取り図」を描いて行動している ほか)
第3章 行動する人になる10秒マインドチェンジ(自分を変える)(10秒で行動するための「気分を選択する方法」;10秒で行動する自分になる「感情表現の3要素」のチェンジ ほか)
第4章 結果につながる!周りを巻き込む10秒チェンジ(周りを変える)(相手をコントロールするのではなく、相手の行動力を高める;ほめるのをやめて、「私メッセージ」で伝えると相手が動き出す ほか)
第5章 10秒でゴールに近づく思考と行動のコツ(人生を変える)(人生を変える人は、ゴール設定は当たり前、その後のその後も設定している;人生を変える人は、「自分の目標」を持っている ほか)

著者の経歴がまずは一般企業に勤務。プロコーチ養成スクールを修了後に労働組合の組合員に対するコーチングやセミナーの講師を務め、独立開業。現在はコーチングが本業です。この書籍はそのコーチングのテキストに近い内容なのかは分かりませんが、読み進めると坦々とセミナーを受けているような感覚になります。よって、いっき読みに適した内容ですが、たぶん1時間ちょっとで読み終えるはずです。

昔から映画、ドラマ、漫画、小説、もちろんアニメ作品などで、主人公に「やるかやらないか3秒で応えろ」とか「5秒」「10秒」というセリフが出てきます。そこが物語の起承転結の“転”になって、いっきに話が進む展開になるのですが、この書籍はそこまで大げさなものではありません。

すぐに行動するのかしないのかは、その人の性格によるもので、この書籍を読んだからといって、行動しない人が行動するようにはならないと思います。どちらかといえば、結局はやることになる人がやると決めて行動するまでの時間を短縮させるための精神論に近いです。

「第四章」に関しては自分ではなく相手に対してどう接するのかの講義内容になっていますが、正直言ってこれが通用する相手はせいぜい高校生までです。年をくうほど「すぐにやれない人」を変えることはできません。

よくある「流れ星が光っている間に願い事を3回唱えると願いが叶う」というやつは、常に「願い事」のことを考え行動しているため、「流れ星が光っている間」という短い時間でも「願い事」を口にできるのです。よって、そういう人は「願い事」を叶えるための努力を欠かさないため願い事が叶う可能性が高まるのです。

話を戻して、「すぐやる」ことのメリットは「やるまでの無駄な時間」を省くことで「結果」が出るまでの時間が節約できることです。やってみて上手くいくこともあれば上手くいかないこともありますが、「やってみる」が多ければ多いほど当たりの数も多いわけですので、それが「すぐやる」の意義です。



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