代弁者かもしれない『「思考」を育てる100の講義』


「思考」を育てる100の講義 森博嗣(著)

自分の人生を超えた時間を見通して生きる。「面白いものには理由がある」というのは古い。感情による「観察の遮断」が、判断を誤らせる。表現とは、他者を説得する行為である。嘘をつくには思考力が必要である。人気理系作家による、思索に「深み」を与えるヒント!
目次
1限目 未来を考え、現在に生きる「人生」論
2限目 思考の盲点をつくらない「知識」論
3限目 なまった理性を研ぎすます「感情」論
4限目 疑問から本質に近づく「表現」論
5限目 客観的思考を手にする「社会」論
補論 思考に「遊び」をつくる森教授の視界

今の世の中、言いたいことを遠慮なく言えるような雰囲気ではなく、その人の本音をそのままボソッと言っただけで簡単に炎上します。堅苦しい世の中になったものですが、この書籍には森博嗣氏らしい本音がバンバン書かれています。本当はそう思っているけど誰にも言えない人たちを代弁しているかのように。

この書籍内でも書かれていますが森博嗣氏の小説は読まないけどエッセイ本は読む人が増えているようです。私もその一人ですが、年齢が近いこともあってかなんとなく価値観が似ているのです。そのためか、自分が漠然と思っていることを明確な文章にしてくれているという錯覚を抱きます。



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