林原めぐみのぜんぶキャラから教わった 今を生き抜く力
デビュー以来、さまざまなアニメ作品で、数多くのキャラクターの声を担当してきた、声優・林原めぐみ。
どのようにそれぞれのキャラクターたちと向き合ってきたのか。
そして、彼や彼女たちからどのような思いを受け取ってきたのか。
作品や演技、アフレコ現場などに関するエピソードに加えて、
読んだ人が今を生きていくうえで、ちょっとしたヒントになるような……
そんなメッセージを随所に込めて、書き下ろされた一冊。
漫画家やクリエイターから寄せられたイラストやコメントも収録。
◇80年代に教わった
◇90年代に教わった
◇00年代に教わった
◇10年代に教わった
声優業に真摯に取り組んできた林原めぐみさんの人生論です。序盤の「新人がお茶出しをする風習だった」に関しては“目から鱗”です。「お茶出し」を単なる作業で済ますのか、それともそれはあくまでも手段であって目的は違うところにあるのか。目的に気が付けば率先して新人が「お茶出し」「コーヒー出し」をするかもしれませんね。
一つ一つの仕事を真剣に真摯にこなしていくことで得たスキルなり思考が次に繋がり、数年先、十数年先の仕事にも役にたつ。そして、人との繋がり。
ただ、林原めぐみさんが関わった作品を全く観ていない人にはあまり伝わらないかもしれないので、ある程度は観てきた人に向けた書籍です。
掲載されている数々の作品の中で私が観た作品
・めぞん一刻
・天空の城ラピュタ
・らんま1/2
・機動戦士ガンダム 0080
・平成天才バカボン
・魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて
・3X3EYES
・幽☆遊☆白書
・新世紀エヴァンゲリオン
・スレイヤーズ
・セイバーマリオネット
・ポケットモンスター
・ロスト・ユニバース
・名探偵コナン
放送順は「スレイヤーズ」→「新世紀エヴァンゲリオン」→「スレイヤーズNEXT」でした。その作品の「リナ=インバース」と「綾波レイ」という路線が全く違うキャラを演じていたわけですが、エヴァンゲリオンの序盤では林原めぐみさんが演じていることに気が付きませんでした。愛知県では「新世紀エヴァンゲリオン」の放送が出勤前の時間帯だったため、エンディングを観る時間がなかったのです。少し話数が進んでからようやく気が付きましたが、「綾波レイ」を演じた時の難しさがこの書籍にしっかりじっくりと書かれています。他のキャラに比べて文字数はダントツに多いです。
ちなみに、林原めぐみさんが演じてきたキャラの中で私が一番好きなのは、スレイヤーズの「リナ=インバース」、二番目はセイバーマリオネットJの「ライム」です。
林原めぐみさんが好きとか、林原めぐみさんが演じてきたキャラが好きという人は必読の一冊です。