今だからこそ読むべき「サクッとわかる地政学」

株ゲームを始めてからは日本だけでなく世界の情勢も気にするようになりました。今までいかに無関心で平和ボケしていたのか今更ながら思います。投資関連本にもちょくちょく出てくるキーワードに「地政学」があります。「行動経済学」のように「それって結局何なの?」レベルの勉強は必要です。特にロシア問題がそろそろピークを迎えるタイミングですので、なおさら「なぜ」を知っておく必要があります。

といっても難しい書籍では途中で投げ出す可能性100%ですので、最近お気に入りの「サクッとシリーズ」の書籍をポチしました。

サクッとわかる ビジネス教養 地政学
サクッとわかる ビジネス教養 地政学 (サクッとわかるビジネス教養) (監修)奥山真司

新型コロナウイルス後、中国がより台頭する!?イギリスにとってEU離脱がチャンスな理由。アメリカにとって超重要な沖縄基地。本当の世界情勢がわかる!防衛のプロへも指南、地政学の第一人者が伝授!
1 Basic Knowledge―地政学のルールを理解せよ!基本的な6つの概念(基本的な概念1 地政学を駆使すれば世界を「コントロール」できる!?;基本的な概念2 他国をコントロールする戦略「バランス・オブ・パワー」は、要するに猿山理論 ほか)
2 Japanese Geopolitics―関係国とのリアルな情勢を知る 日本の地政学(地政学で考える日本の特徴)
3 Great power Geopolitics―世界を動かす大国の戦略が見える アメリカ・ロシア・中国の地政学(地政学で考えるアメリカの特徴;地政学で考えるロシアの特徴 ほか)
4 Other places Geopolitics―さまざまな思惑が複雑に絡み合う アジア・中東・ヨーロッパの地政学(地政学で考えるアジアの特徴;地政学で考える中東の特徴 ほか)


話題のロシアに関する解説を読んで終わりでは「地政学」の勉強にはなりません。最初から読み飛ばさずにじっくり理解しながら読んでいきます。

「中国」「中東」の話はいろんな書籍で断片的な情報を得ていましたが、改めてこの書籍で勉強できてよかったです。先にこの書籍を読んでおけば、他の書籍で似たようなことが取り扱われていても「?」にならなくて済みます。

世界的な「地政学」以前に、日本国内も争いの歴史であり、徳川幕府で争いが収まり、そして明治維新で完全に統一されたような雰囲気です。日本がひとつに統一されたのに、世界には小さい国々がたくさんあります。なぜなんでしょう。無理やり統一した中国はいまだに混乱になかにあり、分裂した中東、そしてソビエト連邦崩壊で誕生した小国。


ロシアも戦争がしたくてウクライナに侵攻しているわけではなく、南に行くにも西へ行くにもどこかの国を通る必要があり、そこにある政治的なものや大きな利権が絡みます。

日本の北方領土問題に関して、日本側の都合とロシア側の都合では根本的な大きさが違うことが解説されています。今までの日本側の態度を見る限り「返してくれると嬉しいな」くらいにしか見えませんが、ロシア側からすると返すわけにはいかない大きな問題を抱えているようです。


地球温暖化で北極圏の氷が融けていることの恩恵を受けているのはロシアだそうです。今まで通ることが不可能だった北極海航路を使えるようになったのです。

「へ~そうなんだ」の連続ですので、なぜ世界のどこかで今だに争いが起きるんだろうと気になる人は必読です。



関連エントリー