もしブラック・ジャックが仕事の悩みに答えたら (著)尾﨑健一
「上司の評価に納得できない」
「忠告を聞かずにミスする若手に腹が立つ」
「過労でココロももう限界」
仕事をしていれば誰もがぶつかる悩みを、天才外科医ブラック・ジャックに打ち明けたら、どんなアドバイスをするだろう?
巨匠・手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』から珠玉の13編を、人事・労務コンサルタントの著者が読み解き、日々奮闘するビジネスパーソンの心に響くエッセンスを引き出します
会社勤めをしていれば何かしらの悩みはつきもので、たいていは人間関係です。あるあるの事例13本を漫画「ブラック・ジャック」のエピソードに置き換えて、「その悩みってこういうことでは?」と分かりやすく解説しています。
カルテ1 現場のブーイングに熱意も揺らぐ
カルテ2 もっと仲良くしたいのに
カルテ3 こっちの事情も考えてください
カルテ4 あれほど注意したのにミスするなんて
カルテ5 上司の評価に納得できなくて
カルテ6 ミスを部下に押し付けるなんて
カルテ7 それって私がやるべき仕事でしょうか?
カルテ8 どの部下にもちょっと不満
カルテ9 そういうことは期待していないのに
カルテ10 みんなが嫌ならやめておこうか
カルテ11 うまくいかなかったらどうしよう
カルテ12 昔はあんなに褒めらていたのに
カルテ13 何のために頑張っているのだろう
手塚治虫大先生の作品は人生論を深く語っていますが、「もしブラック・ジャックが仕事の悩みに答えたら」の著者は「現実的にありそうな話に置き換えてみるとこういうことです」と思い付いた点が斬新です。
「まあそういうことだよね」と素直に受け入れることができる人は、「もうそろそろサラリーマン人生も終わりだな」といろんな面で俯瞰できるような年齢になっているかもしれません。「カルテ1」から「カルテ13」は実際にありそうな話で、現実問題としてその状況にある人がこの書籍を読んでも「何を言ってるんだ」と反発するかもしれません。どちらかといえば、当事者ではなく、親身になってアドバイスできる立場の人が読むといいかもしれません。
不平不満を自分で解決する気がない人には全く役に立ちませんが、自分でなんとかしようと思って怪しげな自己啓発セミナーに参加する前に読んでみる価値はあります。何かしらのヒントはつかめるはずです。