昨年のふるさと納税で鳥羽市の5000円相当の優待券をいただきましたが、5000円のために鳥羽まで行くのは交通費の無駄使いに感じます。優待券には使用期限があるため、さてさてどうしたものかと庶民ゆえの悩みとなったわけですが、いつものごとく「どうせなら」で二週間前に40000円の寄付をして20000円相当の優待券をいただきました。25000円あれば夫婦で1泊の旅行を楽しめます。
これまた「どうせなら桜が満開になったら」というピンポイントの日程を組むことにしましたが、桜が満開になる休日の天候が怪しい。
8時ごろ自宅を出発。実は約2週間前に会社の団体旅行で伊勢志摩に行ったばかりですが、「なんじゃこりゃ」という素人以下の旅程でした。「私ならもっと良いプランを組める」と自信があるため、その証明になる今回の旅行です。よって、出発時間も宿に入る時間も帰宅時間も団体旅行の時に合わせます。
休日の割には高速は順調に進み、いつもの渋滞区間は15分ほどで突破、途中のPAで松阪牛のコロッケを食べながら小休憩。そして、10時30分ごろに最初の立ち寄りポイントに到着。三重県の天気予報が「曇り時々雨」になっているため、空模様を見ながら進めますが、運良く雨が上がっているため、桜を見ながら散策します。
「宮川堤」は伊勢市ではもっとも有名なお花見スポットかもしれませんが、あの目障りな「花見の宴会」が無いため綺麗な桜を堪能することができます。
ただし、駐車場がどこにあるのか分かりにくいため、車で初めて訪問するには少し難易度が高いかもしれません。幸か不幸かこの辺りは「雨」予報だったため、渋滞もなくすんなり堤防の臨時駐車場に入ることができました。「宮川堤」の桜を隅から隅まで散策すると1時間では収まらないため、半分くらいで撤収。
伊勢神宮外宮(豊受大神宮)
ブロンプトンの旅で「外宮」を参拝した時は、「内宮」に比べて参拝客の少なさに驚きましたが、今日は団体ツアーが目立ちます。参拝を終えて車に戻る途中で雨が降り出したため、内宮の参拝を明日に持ち越します。参拝だけなら雨でも問題ありませんが、内宮はそれだけではありませんので、できれば傘がいらない天気の時に訪問したいです。
鳥羽に向かう途中の立ち寄りポイントの難点は駐車場です。無料の駐車場は無く、有料の所は短時間でも高額、よって条件付き無料駐車場を使います。つまり、食事をすれば、しばらく車を停めておくことができるところを使うのです。
ちょっと観光地価格かなと思えましたが、エビフライも刺身も美味しかったです。
パワースポット2箇所目は「夫婦岩」です。岩を眺めてオシマイではなく「二見興玉神社」「竜宮社」「満願蛙」「天の岩屋」も見逃さないように。蛙には「無事カエル」、「若ガエル」のご利益があるようです。
ふるさと納税優待券は鳥羽水族館でも使うことができます。※5000円で大人2名
iPhone7の連写機能は海獣たちを撮影するのに大いに役に立ちます。
「沖縄美ら海水族館」を見てしまうと「しょぼい」と感じてしまうのは仕方ありませんが、「他とは違う何か」があるのかどうかが水族館が生き残るポイントかもしれません。
鳥羽水族館には超マニアックな展示コーナーがありますが、こちらの「スナドリネコ」は非常に興味深いです。ネコ科の動物は水を苦手としていますが、スナドリネコは水に入って魚を捕獲します。オスの「サニー」はするどい目つきで観光客を睨んでいますが、メスの「パール」はどこにいるのでしょうか。実は天井のライトのところで寝ていました。暖を取っているのでしょうか。
鳥羽水族館の近くの鳥羽城跡に立ち寄ってみました。天守閣跡は調査中のようで何もありませんが、ちょうど桜が見ごろになっていて良かったです。地元民以外でここに立ち寄る人は相当マニアックかもしれません。
16時少し過ぎに、海女と漁師の町「相差」のホテルに到着。まるで30年前から時が止まっているかのように寂れたホテルです。場所的に「ここに泊まる」という目的が無ければ訪れることは一生ないかもしれません。
このホテルを選んだ理由は「ふるさと納税優待券を使うことができる&ご馳走」です。ホテルの電話番号をナビに入力してルートガイドをさせて初めて場所を知ったというのが本当のところです。宿泊が4名未満の場合は部屋での食事となり、のんびりと食事を楽しむことができます。
■おしながき■
・食前酒
・小鉢 帆立貝のわさび和え
・台物 蒸し牡蠣
・焼物 海老の塩焼き
・鍋物 牡蠣の味噌鍋
・揚物 和牛ステーキ
・お造り 真鯛・伊勢海老・鮑・烏賊など舟盛り
・蓋物 地魚のあんかけ風
・蒸物 茶碗蒸し
・香物 二点盛
・吸物 清水仕立て
・果物 旬の果物
ブロンプトンの旅の時はこのくらい食べても物足りなさを感じることもありましたが、三分の二くらいで腹八分目になってしまいました。食べる量が普通になったということでしょうか。
牡蠣の時期はそろそろ終わりだそうです。タイミング的にギリギリセーフだったようで、週明けからはこの料理プランは用意されていません。
食事後に温泉に再び入って、20時少し過ぎには就寝。5時30分起床。
朝食は7時30分からとなっているため、朝の散歩を兼ねて3箇所目のパワースポットに向かいます。「歩いて10分」が謳い文句になっているため、チェックイン後またはチェックアウト前に徒歩で向かうのが定番かもしれません。
長寿のシンボルとして祀られてきた「ご神木の楠」。
こちらが女性の願いを一つかなえて下さる「石神さん」です。ピンク色の用紙にお願い事を書いてご神体前の願い箱に入れて祈ります。※ご祭神は神武天皇の母である「玉依姫命」という女性の神様。
「女性の願いを一つかなえて下さる」ということはオッサンが祈っても無意味ということになりますね。とりあえず今日のところは娘の代理といことで。
「石神さん」を参拝したのですから「鳥羽三女神」をコンプリートせねば。ということで伊勢神宮に直行せずに寄り道します。
縁が無いというか本人に全くその気が無い娘に代わりに、縁結びの女神「かぶらこさん(伊射波神社)」をお参りしますが、ふもとの駐車場から御社殿まで結構な距離を歩く必要があります。宿を出発してあまり時間が経っていないため、抵抗することなく妻も歩きますが、だんだん無口になっていきます。
海のすぐ傍に建てられている鳥居。岬の山の上に御社殿が建てられているため、昔は船でここまでやってきたのかもしれません。
鳥居をくぐると急な石階段が続いています。これを登らなければ参拝することはできませんが、ハイキングにはちょうど良い季節で助かります。
志摩国の一ノ宮「伊射波神社」に到着。※ご祭神は稚日女尊、伊射波登美尊、玉柱屋姫命、狭依姫命。
往復1時間のハイキングになって運動不足の妻は既に疲労困憊のようです。
「鳥羽三女神」3箇所目は、女性特有の病や安産の神様として知られる「ひこたきさん」の愛称を持つ彦瀧大明神です。※ご神体は白蛇。
彦瀧大明神には御社殿はありません。非常に分かりにくい場所であり、周辺には駐車場はありません。車を放置するわけにはいかないため、妻を車に残して独りで参拝しましたが、妙な寒気を感じたのは気のせいでしょうか。
人生で10回以上参拝していますが、パワースポット6箇所目は 伊勢神宮・内宮(皇大神宮)です。ここは最初の鳥居をくぐって宇治橋を渡って御正宮までの距離が長いため、歩きながら独特の雰囲気を体感できますが、やはり暑い時期は避けたほうが良いかもしれません。
桜と鯉。iPhone7のカメラ機能の優秀さに感心するばかりですが、写真を撮っている人を客観的に眺めてみると9割くらいの人がスマホやタブレットを使っています。「記念写真程度ならスマホで十分」というのはiPhone7を使うようになって実感しているわけですが、それは「滅多にない撮影機会」かどうかかもしれません。デジタル一眼レフを使っている外人さんを見ていてそう思いました。
徐々に空が明るくなってきています。珍しく天気予報が当たり午後からは青空が見えてくるかもしれません。
何度も訪している場所でも季節が違えば新鮮味があるものです。
おかげ横丁の混み具合は相変わらずですが、本来の参拝路は結構静かに散策できます。
天気が心配だった二日間でしたが、傘を差して歩いたのは正味10分ほどでしたので、桜も十分に楽しめました。
午後5時半ごろに帰宅。会社の団体旅行より遥かに充実した二日間でした。
ドライブ距離:378km