好き嫌いが激しすぎる、「忙しい自慢」が多い、荷物が多く鞄がぱんぱん…こんな上司は部下を不調に追いやる可能性が?数々の職場を知る産業カウンセラーが自らの経験則をもとに、よどんだ職場をつくる管理職の傾向とその対処について紹介する。
1章 7割は上司が原因
2章 部下の感情がくみ取れない――機械型
3章 職場には「敵と味方」しかいない――激情型
4章 「自分は優秀」をアピールし続ける人々――自己愛型
5章 部下は、自分の出世の道具――謀略型
6章 「危険な上司」は変われるのか
7章 「危険な上司」を生まない会社
産業カウンセラーが見てきたことを綴った紹介文通りの内容の書籍です。職場を壊す上司は大きくわけて4タイプ。実際は複合型が多いらしいのですが、大抵の「管理職」の人たちは程度の差はありますが、どれかに当てはまると思います。それを自覚しているのかどうかで「職場を壊す上司」になってしまうのかどうか。
「管理職」に向いていない人が会社の都合でやらされたり、本人の自覚がないのに自分はできると思い込んでやっていたりするので、上手くいくわけないと客観的に思えます。「管理職」には資質が必要であることをそろそろ気が付いて欲しいものです。40歳前後に「こいつは良いかもしれん」という人材が多い代わりに、50歳前後に「この人はあかんわ」と思えてしまう人が多いのは気のせいでしょうか。人生なんとなく過ごしてきた世代が「管理職」というものを手に入れると、その部下は不幸です。
いろいろと社内であった約二十年前、勤務先の人事制度が変わって「専門職」という制度ができ、私はすぐに手を挙げました。管理職という役割には向いていないという自覚もあり、不平不満も溜まっていたこともあって「こんなことやってられん」と思ったわけです。この「上司が壊す職場」に書かれている4タイプに照らし合わせてみると「機械型」に合致するため、さっさと手を挙げて正解でした。
「管理職」の人こそ読むべき書籍だとは思いますが、たぶん読まないでしょうね。