脂肪も役に立つ

昨日の新城・鳳来寺ツーリングの参加メンバーは4名でしたが、そのうち2名は痩せていて、いかにもヒルクライムに有利そうな体型をしています。上りに関しては軽ければ軽いほど有利ですから、激坂ほどその差は開きますが、私は特に気にせずにマイペースで走り続けます。競っているわけでははなく、サイクリングですからね。

で、私とK君はツーリングの終盤まで疲れることなく走り続けることができたのですが、軽量級の二人はかなり大変そうでした。まさに“疲労困憊”という雰囲気。

痩せている人は“予備タンク”が無いので、メインタンクが空になったら走れ無くなるのも当然です。1時間当たり500kcalは消費するため、走りながらでも補給する必要があるのでしょうが、実際のところそんなことはできません。ちょっとカロリーが多いかなぁという食料でも1時間毎に500kcalも摂取できませんよ。「こんなもの食べたら太っちゃうよ」というものすら自転車乗りにとっては絶対的なカロリーが足りません。

私の場合は、内臓脂肪は少なめで皮下脂肪がたっぷり付いている体型で、自分でいうのも変ですが“健康的な肥満”でした。内臓脂肪が殆どなく、皮下脂肪がちょっとあるポッチャリ体型というのが実際のところ長生きするみたいです。どのような脂肪細胞を保有しているのかは、生まれ持った体質ですので、そのように産んでくれた親に感謝すべきでしょうね。

理屈をしっかり理解した上での実践で、自転車ダイエットを進めていき、標準体型になると、その後は脂肪の増減をコントロールができるようになってきます。つまり走るためのエネルギーになる脂肪を蓄えたり、消費させたり簡単にコントロールできるのです。

仮に、週末に160km走るのなら、約4160kcalの蓄えが必要だとします。(体重65kg x 8メッツ x 8時間=4160kcal)

走行中に1500kcalを摂取すれば残りは2660kcalです。5日間掛けて事前に合計2660kcal分を予備タンクに蓄えておけば良いとすれば、一日当たり約500kcal余分に摂取すれば良いことになります。最近は平日の夜に「バクバクガツガツ」とやたらと食べるので、それが週末に走るためのエネルギーになっています。

といってもグリコーゲンを消費しきっては蓄えた脂肪がエネルギーになってくれないため、サイクリングの時の運動負荷には十分気を付ける必要があります。平地区間ではなるべく心拍数が150を超えないように、上り区間でも160を超えないように、そして急坂・激坂区間でも173を超えないようにセーブして走っています。運動負荷が高めの走行が連続1時間にならないようにもしています。最後まで快適に走り続けるためにはそれなりの工夫が必要ということです。

トレーニング走行コースの設定タイムを“2時間”としているのも、運動負荷が高い状態で走り続けられるのは2時間が限度だからです。

いろいろとやってみると「結局のところ“効率”が全てなんだ」と気がつくと思います。若いうちは無茶しても何とかなるのかもしれませんが、年を食うほど限られたリソースを有効的に使うための工夫が必要です。



関連エントリー