厚生労働省「健やか生活習慣国民運動」のスローガンは「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」だそうです。
健康そのものという人は「最後にクスリ」とは無縁ですのでまずは置いといて、気を付けなければいけないのは“未病”の人です。
ちょっとしたことでもすぐに「クスリ」に頼りがちですが、病気ではなく未病ならばクスリなど飲まなくても「運動」と「食事」で治ることが多いです。特に肥満が大きな要因になっている症状ならば健康的に痩せれば治ります。
ダイエット検定で一番最初に触れることも「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」です。
「適度な運動」「バランスが良い食事を腹八分目」「禁煙」「アルコールはなるべく控える」「十分な睡眠」が生活習慣になっている人ならば、高確率で“健康”であるはずです。つまり、それらが当たり前のことで、健康に理由などありません。不健康なことをやっているから不健康になるわけで、「健康に理由なし、不健康に理由あり」といえるのです。
私の父の家系は短命で全員が脳卒中で亡くなっています。父は6人兄弟の長男ですが、3名は父より随分若くして亡くなっています。定年後に“健康”に目覚めた父は途中からは健康オタクのレベルまで達していたことが幸いしてか、80歳でピンピンコロリで亡くなりました。家系通り死因は脳卒中でしたが、健康的な生活を続けたことで大病せずに80歳まで生きることができたのです。不健康な生活をしていたら60歳とか70歳で亡くなっていたのかもしれないため、家系的には長生きできたのだと思います。
だらだらとインドアな生活、偏食、過食、少食、喫煙、大量のアルコール、睡眠不足、etc
体に悪いことをやめれば不健康になる確率は減ります。
最近「寿命」って「増やすことができない貯蓄」だと思えます。寿命を増やすことはできませんが、減るペースを遅らせることはできます。不健康な生活とは寿命を浪費しているようなものです。禁煙しても吸っていない状態に戻るまで20年掛かるそうです。つまり20年間喫煙して20年間禁煙したとすると、20年間は寿命を大きく浪費して、禁煙しても少しずつ浪費しているわけです。その浪費が止まるのが20年後ですから、最初から喫煙しない人と比べると大幅な浪費です。ただ、たまに喫煙が寿命に影響しない人がいるのでややこしいです。そういう人が身近にいたりすると「タバコは関係ない」などと言い出す人がいるのです。中には「身近に禁煙したのに亡くなった人がいるので、禁煙しても無駄」という人もいますが、それは寿命を使い切っただけです。禁煙したから少しだけ長生きしたと思えば良いのです。悪く言えば禁煙するのが遅すぎたのです。
ご近所さんが亡くなりました。若いころから大酒のみで、ここ数年間は医者から酒を止められていましたが相変わらず飲み続けていました。酒ばかり飲むため、食事が年々疎かになり、痩せ細っていくのが分かりました。酒が生きがいだったため本人は幸せだったかもしれませんが、酒をやめていたらどうだったのかなど誰にも分かりません。現実世界には「if」は無いのです。やり直すことができないからこそ、先を見た生活習慣が必要です。