親父の呪縛は解かれない「不幸にする親 人生を奪われる子供」

「謎解きが好き」、「何事もはっきりさせたい」、「自分なりに理解して納得したい」、「自分でやれることは他人に頼らず自分でやりたい」などなど相変わらず自分でもめんどくさい性格だと思っています。

先日の『50歳になったら「夫婦という病:夫を愛せない妻たち」は必読です』で多少なりとも進展するのかしないのか微妙な感じなのですが、ちょっとしたことでやはり壊れてしまいます(私の心が)。

簡単に解決するのなら専門医とかカウンセラーという職業の人は廃業してしまいますね。

尋常ではない妻のブチ切れ具合の理由が未だによく分からず、私が瞬間湯沸かし器のように反応してしまうので最悪な状態になります。

だいたい喧嘩になると必ず妻から出る言葉が「あなたの言うことは正しいと思うけど」です。その後に喧嘩の元になった事柄が続きます。

何か根本的な原因が他にあるような気がしてきて、何かヒントになりそうな書籍は無いものかとAmazonで探しましたが、そもそも「何か」が何なのかさっぱり分からないため難航します。

あれこれ調べてみて「もしかしたら」と気になった記事がこちら。

→ マーミー : 親の過干渉が子供の未来をダメにする!どこからが過干渉?

うちの両親ともこの記事に書かれているタイプそのものでした。中学生のころから嫌で嫌で堪らなかったです。昨年末に親父が亡くなり、親父の呪縛からようやく解放された気分だったのですが、何かしらの後遺症みたいなものを未だに感じます。

ということでこちらの書籍を購入して謎解きに取り掛かります。


ダン・ニューハース著「不幸にする親 人生を奪われる子供」

過干渉、生活のすべてを指図する、言うことがコロコロ変わる、完璧でないと許さない、子供を傷つけて楽しむ…。子供を「不幸にする親」は、親が喜び、親を守り、親のためになるように子供を支配する。子供は大人になってものびのびと生きる幸福を感じられず、自らも将来「不幸にする親」になる可能性も。「支配を断つ方法」から「親を許すべきか、接触を断つべきか」まで、あなたがこれまで出せなかった「答え」へと導く本!ロングセラー『毒になる親』の解決編。

親の有害なコントロールとは
1.こういう親が子供を不幸にする
2.問題をよく理解しよう
3.問題を解決しよう
過去に意味を見いだす

序章のところの自己診断ですが、この書籍を読み進める必要があるのかはここで決まります。

「65項目のうち22項目以上にイエスと答えたなら、コントロールばかりする親のもとで育った可能性が高い」となっていますが、驚くことに私は33個も該当しました…(心の闇が何なのかなんとなく理解)

何かあるたびに親父は私のことを「○○は甘やかして育てたので我儘だ!!」と私にではなく他人に言い切ります。もっと早く事実を把握していれば言い返させたのかもしれませんが、すでに親父はいません。

過去に何度かのターニングポイントがありましたが、「親父を見捨てる」ことができませんでした。なんとなく「親不孝をしないことが親孝行だ」と考えていたのかもしれませんが、たぶんそのように幼少のころから洗脳されてきたのだと思います。つまり「真面目で良い子」である必要があったのです。

中学生の頃、「サイクル野郎」に憧れてサイクリングを始めたのですが、嫌な親から少しでも自由になりたいという自分でも分かっていない意識があったのかもしれません。

「○○のために」というお袋の余計なお世話も結構ありました。

私が希望したわけでもないのに勝手に近所の大学生に家庭教師を頼み、そのせいで観たかったテレビ番組が観れなくなって不満に思い、そもそも勉強を他人に教わるのは学校だけで十分だと思っていたので、お袋が野暮用で留守にした日に「今日は来なくていいです」って家庭教師に連絡したのがバレて大変なことに。

たまには学校に行くのが嫌になることもあります。そういう時は腹が痛いとか適当な嘘をつくのが定番でしょうか。ところがうちの場合は朝から腹が痛いなんて言ったら、それは大変だと病院に連れて行かれ注射を打たれ、そのまま学校まで連行される始末。

その他いろいろありましたが、思い出すのはやめます。「お母さんはあんたのためにやっているのに」と訴えられるのは、ほんと余計なお世話でした。

私は既に50歳を過ぎましたが、過去には親から逃げ出すターニングポイントがいくつかありました。

最初のターニングポイントは中学卒業の進路を決める時でした。某大手製造業に就職すれば仕事をしながら勉強をして高卒資格がもらえ、全寮制ということもあり嫌な親から逃げることができたのですが、当然ながら私の希望は通りませんでした。仕方なく地元の高校に行きました。たまたま入学試験の成績が良かったことが災いとなりエリートクラスに入らされ、趣味で忙しく勉強嫌いな私は落ちこぼれるわけです。(2年生からは落ちこぼれクラスに入って平和でした)

二回目のターニングポイントは高校卒業の時です。受験勉強などする気がなく、ちょうど趣味の写真にはまっていたこともあり、京都の写真の専門学校を希望しました。全寮制だったか下宿だったか忘れましたが、朝の新聞配達をすれば生活費が免除されるような制度があったのです。しかし、これまた全否定されて望み適わず。同級生たちのように県外の大学に行くと選択肢も却下され、地元の大学へ行ったわけですが、まあ当然ながらサボり放題です。運良く4年間で卒業できましたが…

小中高大の16年間“学校の勉強”など殆どしませんでした。その代わりに自分が興味を持ったものには没頭したものです。ただ、大学4年の時、就職が決まっても単位を大量に落としていたせいで、卒業がピンチになってからは少しだけ勉強してギリギリ単位を貰いました。

三回目のターニングポイントの就職も当然ながら地元です。とにかく家から逃がさないという雰囲気が充満していた家庭でした。お袋は何かあるたびに泣き崩れるし、親父は「なぜだ」と全否定する態度を取るし、まともに相手をする気になりませんでした。

四回目のターニングポイントはお袋が亡くなった1年後に親父が再婚活動をして、その相手を紹介された時です。私はようやく自由の身になれると思ったので、親父には「親父の人生だから自由にすれば良い」と言ったわけです。

ところが親父の性格が原因であることは明白で再婚話は頓挫。親父は自分に原因があることは最後まで認めませんでしたが、こうなるとますます逃げ出すタイミングが難しくなります。

五回目のターニングポイントは私が結婚を決めた時です。愛情が不足する家庭に育ったとは意識していなくても、何となくそんな感覚があったのか、「早く結婚したい」と就職した時から思っていたのかもしれません。

「結婚を機に独立」が世間では一般的でしょうか。

ところが親父は一枚上手で「家を建て直すことにしたので、お前が設計しろ」と言ってきました。もう同居ありきです。「同居するのかしないのか」という選択肢は無しです。ここで反論しても「なんでだ」と怒り出すだけです。

ということもあって、「親父と同居してあげる」そのものが親孝行だろうがと私は思うのですが、親父からしてみれば「家を建ててやったんだから面倒をみろ」だったかもしれません。

当然ながら親父の性格には許せないところが多々あるため、喧嘩になるのですが、なんというか喧嘩になりません。「受け止める」ということを知らない親父ですから。

年を食えば性格も多少なりとも変わってくる人もいるみたいで、うちの親父もそのうちまともになるかと期待したのですが、60歳を過ぎ、70歳を過ぎと年を食えば食うほど我儘になっていきます。手が負えなくなってきたので「親父がしたいようにすればいい」と私は開き直りです。結局のところ私がブチ切れても何も状況は変わりません。ところが、私の妻はそうじゃなくて、説得に入るのです。親父との会話を聞いているとボケ老人の相手をしているようで、見ている私が複雑な心境になります。そんなことが何度もあったのか、心臓の手術で入院、そして退院する頃には妻の言うことだけは「はい」と素直になっていました。

ところが、再び元気になっていくにつれ我儘も復活。必要最低限のことだけでもやってあげれば親父は満足するため、「はい、はい」と対応する私でした。

そんなこんなで二十数年もの間、頑固爺の面倒を見てくれた妻に感謝しているわけですが、親父が亡くなってようやく平和な日常が訪れたはずなのに、何故か上手くいきません。

親父の呪縛から解放されたはずなのに。

「不幸にする親 人生を奪われる子供」によると親から受けた仕打ちを自分の子供にもするようになるので、必ずどこかで断ち切る必要があるとのことです。

私は親父を反面教師にしてきたため、自分の子供にはそのようなことはしてきませんでした。

しかし…

親父に何か言われてブチ切れる私の態度と、私に何か言われてブチ切れる妻の態度が妙に似ていることを、この書籍を読んだことで気が付きました。

「親子は似る」そのものでいつの間にか私が「嫌な親父」になっていたのです。コントロールしようとする対象が子供ではなく妻だったのです。(ちなみにコントロールをしようとしているわけではなく無意識な言動なため本人は気が付きません)

しかしながら、私の妻は強すぎるため、ブチ切れ具合が尋常ではなく、いつも私の心が折れます。

根本的に何が問題なのかようやく分かったわけですが、解決への道のりは「鋳薔薇の道」です。ただ、どうしたら良いのかのヒントは見つかったため、少しずつ進めることができるかもしれません。

断定されたことは「二人でサイクリングは一生ありえない」ですが…

「コントロールされて育った人は大人になると無意識に他人をコントロールしようとする」「コントロールされずに育った人は大人になってもコントロールされることはない」のかもしれません。




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